ロンボク島不動産セミナーの内容は?WEB&現地視察プランを徹底ガイド

ロンボク島の不動産投資が注目を集める中、多くの投資家がWEBセミナーや現地視察ツアーを通じて情報収集を行っています。政府認定の経済特区として指定されたマンダリカエリアを中心に、インフラ整備と観光開発が急速に進展しており、「第二のバリ島」として大きな成長ポテンシャルを秘めています。

目次

ロンボク不動産セミナーの概要【図解あり】

ロンボク島の場所と気候・アクセス

ロンボク島は、インドネシア・西ヌサテンガラ州に位置し、バリ島の東約50kmにある美しい島です(*1)。総面積約7,400㎢を有し、年中温暖な熱帯性気候が特徴となっています(*2)。

アクセス面では、日本からジャカルタまで約8時間、ジャカルタからロンボク島まで約2時間のフライトでアクセス可能です(*3)。バリ島からは飛行機で約30分(*4)、高速船では約1.5時間という近距離にあり、バリ島観光と組み合わせた視察プランも人気を集めています。

ロンボク島への主要ルートと所要時間
東京(成田) ジャカルタ バリ島 ロンボク島 7時間50分 1時間55分 30分 1.5時間 ジャカルタ経由 バリ経由 ジャカルタ経由ルート バリ経由ルート(空路) バリ経由ルート(高速船)
区間 所要時間 距離
東京(成田)→ジャカルタ 7時間50分 約5,870km
ジャカルタ→ロンボク島 1時間55分 約1,095km
バリ島→ロンボク島(空路) 30分 約130km
バリ島→ロンボク島(高速船) 1.5時間 約60km

不動産市場が伸びる3つの理由

1. 政府主導のマンダリカ経済特区開発

インドネシア政府は2014年にマンダリカエリアを経済特区(SEZ)として正式指定(*6)し、観光開発に総額30億ドル(約4,500億円)規模の投資を計画しています(*7)。インドネシア観光開発公社(ITDC)が主導する開発には、MotoGPサーキット、5つ星ホテル群、ゴルフ場、コンベンションセンターなどが含まれています。

2. インフラ整備の急速な進展

ロンボク国際空港の拡張工事(*8)、道路網の整備、電力・水道インフラの拡充が政府支援のもと進められています。特に日本政府がロンボク空港の新ターミナル建設に約2億ドル(約300億円)の支援を決定するなど、国際的な後押しも得ています(*9)。

3. 観光客の急増と宿泊需要の拡大

年間15%の観光客増加率を記録し、2024年には250 万人以上の観光客数を記録しました(*10)。バリ島の混雑や物価高騰を避けたい旅行者の流入により、宿泊施設の需要が急速に拡大しています。

マンダリカ経済特区の主要開発プロジェクト
プロジェクト 投資額 予定/完成年 備考
MotoGPサーキット 2億ドル
(約300億円)
2021年開業 年間観客15万人想定
5つ星ホテル群(12棟) 6億ドル
(約900億円)
2025年順次 合計客室数3,000室
ゴルフ場(18H) 1億ドル
(約150億円)
2026年予定 ITDC発表
コンベンションセンター 8,000万ドル
(約120億円)
2026年予定 座席3,500席
総投資額 30億ドル
(約4,500億円)
2024年時点計画 政府発表データ

※ 投資額は1ドル=150円で換算。実際の開発状況により変更される場合があります。

セミナーで得られる5つの成果

ロンボク島不動産セミナーに参加することで、投資家は以下の5つの重要な成果を得ることができます。まず、政府開発計画、経済特区の詳細、今後の成長見通しに関する最新情報を通じて、ロンボク島の投資環境を深く理解できます。

次に、エリア別の特徴、価格帯、利回り期待値の比較分析手法を習得し、物件選定の基準を身につけることが可能です。さらに、外国人投資家が利用可能な所有スキーム、必要書類、手続きフローについて法的手続きの理解を深められます。

よくあるトラブル事例、契約時の注意点、業者選定基準などのリスク回避のノウハウも習得できます。最後に、信頼できる現地パートナー、管理会社、法務関係者との繋がりを構築し、現地ネットワークの基盤を築くことができます。

セミナー参加で得られる5つの成果
成果項目 概要・詳細
🗺️ 政府開発・経済特区の最新情報
マンダリカ経済特区の開発計画詳細
• 総投資額30億ドル規模の開発状況
• MotoGPサーキット・5つ星ホテル群の進捗
• インフラ整備と観光客増加の最新データ
📈 エリア別価格帯・利回り分析手法
4大エリアの投資特性と収益性分析
• クタ・スコトン・セロン・ギリ島の価格比較
• 利回り8-25%の物件タイプ別分析
• 物件選定基準と収益最大化手法
📋 所有スキーム・手続きフロー理解
外国人投資家向け取得方法の完全理解
• 使用権(Hak Pakai)80年間の詳細
• 契約から登記まで6ステップの流れ
• 税金・手数料の具体的な計算方法
⚠️ トラブル事例と回避策
よくある失敗パターンと対策ノウハウ
• 契約時の注意点と業者選定基準
• 為替・空室・自然災害リスクへの対応
• 法的トラブル回避のための実務知識
🤝 現地ネットワーク構築
信頼できる現地パートナーとの繋がり
• 管理会社・法務関係者の紹介
• 銀行口座開設・税務申告サポート
• 継続的な市場情報提供とアフターケア
💡 セミナー活用のポイント

これら5つの成果を最大限活用するには、事前準備(投資目的・予算の明確化)→積極的な情報収集(質問・現地視察)→慎重な投資判断(複数専門家からの意見収集)の3ステップが重要です。

WEB不動産セミナー参加ステップと学び方

無料エントリーフォーム入力手順

多くのロンボク島不動産セミナーは無料で参加可能となっており、オンライン申し込みが主流です。申し込み手順は、まず各セミナー主催者の専用申し込みページにアクセスし、氏名、連絡先、投資経験、関心エリアなどの基本情報を入力します。

その後、平日夜間(20:00-21:30)や週末開催から希望日程を選択し、ZoomリンクやID、パスワードを含む確認メールを受信します。セミナー資料や参考情報の事前配布がある場合は、事前資料の確認も重要なステップとなります。

WEBセミナー申し込み〜受講までの流れ
STEP 1 フォーム入力 STEP 2 確認メール受信 STEP 3 Zoomリンク取得 STEP 4 事前資料DL STEP 5 当日参加 氏名・連絡先 投資経験入力 日程・ID パスワード URL・ID 接続テスト PDF資料 参考情報 90分講義 質疑応答 💡 質問準備で成果を最大化! 効果的な質問を事前に準備しておきましょう
📋 申し込み時の注意点
  • 申し込み完了後、確認メールが届かない場合は迷惑メールフォルダを確認
  • Zoomアプリの事前インストールと接続テストを推奨
  • 質問は事前に準備しておくと効果的な回答が得られます

講義90分のタイムテーブル例

標準的なWEBセミナーは90分構成となっており、導入(10分)では講師紹介とロンボク島投資の概要説明が行われます。第1部(25分)ではロンボク島の立地優位性と政府開発計画の詳細、第2部(25分)では物件タイプ別の特徴、価格帯、期待利回りの分析が説明されます。

第3部(20分)では購入手続き、所有権スキーム、税務の基礎知識について解説し、最後に質疑応答(10分)で参加者からの質問に回答します。一部のセミナーでは、インドネシア銀行口座開設、証券投資、現地起業サポートなどの関連サービスも併せて紹介されています。

質問を採用されるコツと事前準備

効果的な質問をするためには、予算、投資期間、期待利回りを明確に伝える具体的な投資条件の提示が重要です。クタ、スコトン、セロンブランなど主要エリアの違いを確認するエリア別の比較質問や、使用権の期間、更新手続き、税務申告の実務についての法的・税務面の詳細確認も効果的です。

物件管理会社の選定や賃貸運用の実績データを要求する管理・運用の実務質問も採用されやすくなります。事前準備として、インドネシア不動産投資の基礎知識の習得、他の東南アジア諸国との投資環境比較、現在の投資ポートフォリオと海外不動産の位置づけ検討を行うことが有効です。

採用されやすい質問準備チェックリスト
カテゴリ 具体例・質問のポイント
💰 予算・利回り
「予算3,000万円、期待利回り10%の物件はありますか?」
具体的な予算額と期待利回りを明示・投資期間も併せて伝える
🗺️ エリア比較
「クタとスコトンエリアの将来性はどちらが高いですか?」
複数エリアの比較で具体的な地名を挙げる・インフラ整備計画との関連性を確認
📋 法務・税務
「使用権更新手続きの費用と期間はどの程度ですか?」
具体的な手続き費用と所要期間を確認・税務申告の実務手順と年間コストを質問
🏢 管理運用
「実際の稼働率実績と管理コストはどの程度ですか?」
過去3年間の稼働率データを要求・管理会社の月額費用と追加コストを確認
💡 質問を採用されるための3つのコツ

1. 具体的な数値を含める – 「予算〇〇万円」「利回り〇%」など明確な条件を提示

2. 比較検討の視点を入れる – 複数エリアや物件タイプの比較で深い回答を引き出す

3. 実務的な詳細を求める – 手続き、費用、期間など投資判断に必要な実践的情報を要求

現地視察付きロンボクセミナーの流れ詳解

2日1泊モデルコース全行程

典型的な現地視察ツアーは3日間の行程で構成されています。1日目は日本出発からジャカルタ経由でロンボク国際空港に14:00頃到着し、空港から4つ星ホテルへの送迎後、ウェルカムディナーと現地概況説明会が開催されます。

2日目はマンダリカエリア・タンジュンアンビーチ視察、セコトンエリアの開発予定地見学、主要物件の現地確認(建設中・完成物件)、希望者のみ銀行口座開設手続きが行われます。3日目はギリトラワンガンなど離島エリア視察、現地不動産業者との面談、投資判断に関する個別相談で締めくくられます。

主要4エリアの注目物件リスト

クタエリア(マンダリカ経済特区周辺)は1アール(100㎡)あたり50万円程度で(*11)、MotoGPサーキット至近、5つ星ホテル群開発中という特徴があり、enn NAGOMI(エン・ナゴミ)一棟不動産などが注目物件です。スコトンエリア(南西部)は1アールあたり10-20万円で(*12)、複数のリゾート開発計画が進行中で価格上昇余地が大きく、40アール以上の大型区画が中心となっています。

セロン・ベラナックエリアは1アールあたり20万円程度で(*13)、外国人サーファーに人気で観光需要が安定しており、25アール以上の物件が多数あります。ギリ3島エリアは物件により1,490万円-6億6,100万円と大きく変動し、既存観光地で賃貸需要の実績があり、ビーチフロント・オーシャンビュー物件が注目されています(*14)。

主要4エリアの土地価格帯比較
エリア 価格帯(1アールあたり) 特徴
スコトン 10〜20万円
📈 大型区画・価格上昇余地
セロン・ベラナック 20万円
🏄 サーファー人気エリア
クタ 50万円
🏁 MotoGPサーキット至近
ギリ3島 1,490万円〜
6億6,100万円
🏝️ 既存観光地・高価格帯
📊 価格帯ヒートマップの見方

薄い黄色 = 低価格帯(10-20万円)- 投資エントリー向け

オレンジ = 中価格帯(50万円)- 開発進行エリア

赤色 = 高価格帯(1,490万円〜)- 確立された観光地

💡 投資判断のポイント

スコトン:最も手頃な価格帯で将来性重視の長期投資向け

クタ:政府開発計画の恩恵を受けやすい中期投資向け

ギリ3島:既に確立された観光地で安定収益を期待する投資向け

移動・宿泊・食事でかかる費用目安

現地視察ツアーの標準費用は、ツアー参加費用が15,000円/人(現地集合・現地解散)、航空券代が6-15万円(日本-ロンボク島往復)となっています。4つ星ホテル利用の宿泊費はツアー費用に含まれない場合があり、BBQディナーなど一部の食事代はツアー費用に含まれます。

費用に含まれるサービスとして、ロンボク島アテンド費用(日本語通訳スタッフ含む)、空港・ホテル間送迎、視察用レンタカー・ドライバー費用、指定食事代金があります。別途必要な費用には、航空券代(各自手配)、個人的な飲食代、ホテル宿泊費(プランにより異なる)、海外旅行保険が含まれます。

視察前に用意すべきチェックリスト

必須書類・持参物として、パスポート(残存期間6ヶ月以上)、海外旅行保険証書、現金(米ドル・円・ルピア)、クレジットカード(VISA・Master推奨)が必要です。健康・安全対策では、常備薬(胃薬、痛み止めなど)、虫除けスプレー(デング熱対策)、日焼け止め(SPF50+推奨)、除菌ジェル・ウェットティッシュ、ミネラルウォーター携行用ボトルを準備します。

投資検討用準備として、投資予算の事前設定、比較検討用の他国不動産情報、投資判断基準の明文化、帰国後の検討スケジュールを整理しておくことが重要です。

セミナー内容①|物件タイプ・価格帯・利回り

コンドミニアム・戸建て・土地の選び方

コンドミニアム(区分所有)は外国人購入可能(使用権による)で、エリアにより異なりますが一般的に高額設定となっており、管理会社によるメンテナンス・賃貸運用サポートがあり、リゾート系コンドミニアムは短期賃貸需要が期待できます。戸建てヴィラは使用権(Hak Pakai)での取得が一般的で、最初30年+延長30年+最終延長20年(最大80年)の期間があり、プライベートプール付き高級ヴィラが人気で、欧米系観光客の長期滞在需要をターゲットとしています。

土地投資は将来の開発用地として長期保有し、エリア選定が収益性を大きく左右し、インフラ整備計画との連動性が重要で、現地パートナーとの共同投資スキームが主流となっています。

価格帯別の初期投資と想定利回り

エントリー価格帯(1,000万円-3,000万円)では土地投資、小規模ヴィラが中心となり、想定利回りは年8-12%(賃貸運用時)で、主要立地はスコトン、セロンブランエリアです(*15)。ミドル価格帯(3,000万円-8,000万円)では2-3ベッドルームヴィラ、リゾートコンドミニアムが対象で、想定利回りは年10-15%、主要立地はクタ、ギリ島エリアとなります(*15)。

プレミアム価格帯(8,000万円以上)ではビーチフロント大型ヴィラ、ホテル一棟買いが中心で、想定利回りは年15-25%(一部保証付きプラン)、主要立地はマンダリカ隣接エリア、ギリトラワンガンです(*15)。

注釈:

  • 利回りは賃貸運用時の想定年利回り。物件管理費・税金等は含まない。
  • 高価格帯ほど利回りが高い傾向は、プレミアム立地と高級物件の需要によるもの。
  • 実際の利回りは市場状況、物件条件、管理体制により変動する可能性があります。
  • 投資判断時は、利回りだけでなく立地・将来性・リスク要因も総合的に検討が必要。

成功事例に学ぶ物件チェックポイント

立地選定の成功要因として、政府開発計画との整合性確認、空港・主要観光地からのアクセス、周辺インフラ(電気・水道・道路)の整備状況、自然災害リスク(火山活動、地震)の評価が重要です。物件仕様の重要項目には、建築基準・品質の現地確認、メンテナンス体制・管理会社の実績、賃貸運用時の稼働率実績、将来の転売可能性(流動性)があります。

収益最大化のポイントとして、複数物件の分散投資によるリスク軽減、短期賃貸(Airbnb等)と長期賃貸の使い分け、現地管理会社との良好な関係構築、税務最適化(二重課税防止協定の活用)が挙げられます。

セミナー内容②|購入手続きと所有権ルール

外国人でも使える所有スキーム早わかり

使用権(Hak Pakai)による個人所有は、外国人が個人名義で取得可能な唯一の方式で、最大80年間の使用権(30年+30年+20年延長)があり、住居用途に限定され商業利用には制限がありますが、相続・譲渡が可能(政府承認要)です(*16)。インドネシア法人を通じた所有では、外国資本100%のインドネシア法人設立により建設権(Hak Guna Bangunan)での土地取得が可能で、設立資本金は最低約5,000万円、設立期間は約6ヶ月で、商業利用・事業展開が可能です。

現地パートナーとの共同所有は、インドネシア国籍者との共同名義で、契約書によるリスク軽減策が必要で、長期的な関係維持が重要ですが、法的トラブルのリスクが相対的に高くなります。

外国人が利用できる所有スキーム比較
スキーム 保有期間 商業利用 資本金要件 主なメリット
使用権(Hak Pakai)
個人取得
最大80年 不要
👤 個人名義可
インドネシア法人
法人設立
最大80年 5,000万円以上
🏢 商業利用可
共同名義
現地パートナー
不定
💰 初期費用が少ない
💡 スキーム選択のポイント

使用権(Hak Pakai):最も安全で一般的。住居用途のみで商業利用不可

インドネシア法人:商業利用可能だが高額な資本金が必要

共同名義:低コストだが法的リスクが高い。慎重な検討が必要

⚠️ 重要な注意事項

• 全てのスキームで土地の「所有権」ではなく「使用権」となります

• 法改正により条件が変更される可能性があります

• 投資前に必ず現地の法律専門家にご相談ください

契約から登記まで6ステップ

ステップ1では物件調査・価格交渉として、土地権利証書の確認、境界線・面積の実測、周辺相場との比較検討を行います。ステップ2では覚書(MOU)締結として、売買条件の基本合意、手付金の支払い(通常5-10%)、キャンセル条件の明記を実施します。

ステップ3ではノタリス(公証人)による権利調査として、売主の権利正当性確認、土地境界の再確認、抵当権等の負担調査を行います。ステップ4では売買契約証書(PPJB)作成として、ノタリスによる正式契約書作成、売主・買主の署名、残代金支払い条件の確定を進めます。

ステップ5では税金支払い・残代金決済として、不動産取得税(BPHTB)5%の支払い、不動産譲渡税2.5%(売主負担)、残代金の支払いを実行します。ステップ6では登記申請・名義変更として、BPN(インドネシア国土庁)への申請、譲渡証書(AJB)の作成、新所有権証書の発行(2-3ヶ月)を完了します。

購入時にかかる税金と手数料一覧

項目税率・費用負担者
不動産取得税(BPHTB)5%買主
土地証書取得費用1%買主
弁護士費用0.5-1.5%買主
登記費用0.2%買主
贅沢品売上税20%買主(高級物件)
不動産譲渡税2.5%売主
不動産仲介手数料5%売主または買主

年間保有コストとして、固定資産税(PBB)が0.1-0.3%、物件管理費は物件タイプにより変動し、海外送金手数料・為替コストも発生します。

よくある誤解とトラブル回避策

「外国人は土地を所有できない」という誤解に対して、使用権による80年間の利用権取得は可能で、所有権との違いを理解した投資判断が重要です。「現地パートナー名義なら安全」という誤解については、法的リスクが高く、適切な契約書とリスク管理策が不可欠です。

「賃貸収入は必ず得られる」という誤解に対しては、観光需要の変動、競合物件の増加、管理会社の能力により収益は変動することを理解する必要があります。トラブル回避の重要ポイントとして、信頼できる現地法律事務所の活用、契約書の日本語翻訳・内容確認、物件調査(デューデリジェンス)の徹底実施、複数の現地業者からのセカンドオピニオン取得が挙げられます。

視察後フォローアップとセミナー活用術【完全版】

視察報告書を読む3つのポイント

数値データの客観性確認では、販売価格の妥当性(周辺相場との比較)、稼働率・賃料データの信憑性、建設・完成スケジュールの現実性、投資収益率の計算根拠を検証します。リスク要因の分析では、政治・経済環境の変化リスク、自然災害・気候変動の影響、競合物件の供給予測、為替変動・送金規制のリスクを評価します。

出口戦略の検討では、将来売却時の流動性、相続・贈与時の手続き、中長期的な市場予測、投資回収期間の現実性を確認することが重要です。これらの3つのポイントを総合的に検討することで、投資判断の精度を高めることができます。

個別相談の申し込み方法と流れ

個別相談の予約手順は、セミナー終了後の案内に従って予約し、希望日時・相談内容を事前連絡し、投資予算・条件を整理・提出した後、30-60分の個別面談(オンライン・対面)を実施します。相談で確認すべき項目として、個人の投資条件に最適な物件提案、具体的な購入手続きスケジュール、現地パートナー・管理会社の紹介、税務・法務の専門家紹介があります。

個別相談では、一般的なセミナー内容では得られない、参加者の具体的な投資条件に合わせたカスタマイズされた提案を受けることができ、投資判断の精度を大幅に向上させることが可能です。

購入判断を固めるチェックシート

投資目的の明確化として、キャピタルゲイン重視 vs インカムゲイン重視、短期投資(3-5年) vs 長期投資(10年以上)、純投資 vs 自己利用併用の選択を行います。リスク許容度の確認では、為替変動への対応方針、空室リスクへの備え、自然災害・政治リスクの受容度を検討します。

実務面の準備状況として、購入資金の確保状況、現地管理体制の構築準備、税務申告・確定申告の準備を確認します。これらのチェック項目を事前に整理することで、感情的な判断を避け、客観的で合理的な投資判断を行うことができます。

継続フォローで受けられる無料サポート

定期情報提供サービスとして、月次市場レポート・価格動向、政府政策・開発計画の最新情報、投資家向けセミナー・イベント案内が提供されます。管理・運用サポートでは、物件管理会社との仲介、賃貸募集・契約手続き支援、メンテナンス・修繕の調整が行われます。

法務・税務サポートとして、現地法律事務所との連携、年次税務申告のサポート、相続・売却時の手続き支援が受けられます。これらの継続的なフォローサポートにより、投資後の運用管理から将来の出口戦略まで、長期的な投資成功をサポートする体制が整備されています。

セミナー後の無料サポート内容
カテゴリ サポート内容
📊 定期情報提供
月次市場レポート・価格動向
ロンボク島の不動産市場動向、価格推移データを毎月配信
政府政策・開発計画の最新情報
マンダリカ経済特区の開発進捗、新規プロジェクト情報
投資家向けセミナー・イベント案内
追加セミナー、現地視察ツアーの優先案内
🏢 管理・運用
物件管理会社との仲介
信頼できる現地管理会社の紹介・契約サポート
賃貸募集・契約手続き支援
テナント募集、賃貸契約書作成、入居手続きの支援
メンテナンス・修繕の調整
定期メンテナンス、緊急修繕の手配・監督
📋 法務・税務
現地法律事務所との連携
契約書確認、法的手続きの専門家紹介
年次税務申告のサポート
インドネシア・日本両国での税務申告手続き支援
相続・売却時の手続き支援
相続手続き、物件売却時の法的サポート
🎯 継続サポートの特徴

長期的な投資成功をサポート – 購入後の運用管理から将来の出口戦略まで一貫支援

現地ネットワークの活用 – 信頼できる現地パートナーとの連携による安心サポート

情報格差の解消 – 日本にいながら現地の最新情報を継続的に入手可能

💡 サポート活用のコツ

• 月次レポートは投資判断の参考資料として活用

• 管理・運用サポートは物件購入後すぐに相談開始

• 法務・税務サポートは年1回の定期相談がおすすめ

ロンボク不動産参加費用とサポート内容早見表

WEB参加費3万円〜と視察費用の目安

WEBセミナー参加費は、基本セミナーが無料、プレミアムセミナーが1,000円-3,000円、個別相談付きプランが3万円前後となっています。現地視察ツアー費用は、基本ツアーが15,000円(現地集合・解散)、包括ツアーが128,000円〜(4日間、航空券別)、プレミアムツアーが18-20万円(全込み)です。

追加オプション費用として、銀行口座開設が無料-5万円(サポート内容により)、個別物件案内が1万円/日、法務相談が3-5万円/案件となっています。投資家の予算や参加目的に応じて、最適なプランを選択することが重要です。

料金に含まれるサービスとオプション

基本サービス内容として、日本語通訳ガイド、空港・ホテル送迎、主要エリア視察、投資概要説明が含まれています。オプションサービスでは、高級ホテル宿泊アップグレード、プライベートガイド手配、特別物件の内覧アレンジ、現地VIP向けイベント参加が提供されます。

基本サービスでも十分な情報収集が可能ですが、より深い投資検討を行いたい場合は、オプションサービスの活用により、個別のニーズに対応したカスタマイズされた視察体験を得ることができます。サービス内容を事前に確認し、投資目的に最適なプランを選択することが成功の鍵となります。

費用対効果を高める割引活用術

早期申し込み割引として、30日前申し込みで10%割引、グループ申し込み(3名以上)で15%割引、リピーター割引で20%割引が適用されます。セット申し込み特典では、WEB+現地視察セットで総額から2万円割引、銀行口座開設セットで口座開設手数料無料、複数回視察パックで2回目以降50%割引が提供されます。

これらの割引制度を戦略的に活用することで、同じ内容のセミナーや視察をより経済的に参加することができ、投資検討の初期コストを大幅に削減することが可能です。特にグループでの参加や複数回の視察を予定している場合は、大きな節約効果が期待できます。

FAQ|ロンボク不動産セミナーQ&A集

よくある質問トップ10

Q1: インドネシア語ができなくても投資は可能ですか?

A: 日本語対応の現地パートナーや管理会社を通じて投資可能です。契約書類の翻訳サービスも利用できます。

Q2: 最低投資金額はいくらから始められますか?

A: 土地投資であれば1,000万円程度から、ヴィラ投資は3,000万円程度からが一般的な価格帯です。

Q3: 銀行ローンは利用できますか?

A: 外国人はインドネシアで銀行ローンを組むことができないため、基本的に現金投資となります。

Q4: 税務申告はどのように行いますか?

A: インドネシア居住者でない場合、賃料収入に20%の税金が課されます。日本での確定申告も必要です。

Q5: 物件管理はどのように行いますか?

A: 現地管理会社に委託するのが一般的です。月次レポートやオンライン管理システムで状況確認できます。

Q6: 売却時の手続きはどうなりますか?

A: 売却時は2.5%の譲渡税が課され、BPN(国土庁)での名義変更手続きが必要です。

Q7: 相続時の手続きは複雑ですか?

A: 使用権は相続可能ですが、インドネシアと日本両国での手続きが必要となります。

Q8: 為替リスクへの対策はありますか?

A: ルピア建て投資の場合、為替ヘッジ商品の利用や米ドル建て物件の検討が対策となります。

Q9: 自然災害のリスクはどの程度ですか?

A: ロンボク島は地震のリスクがあります。火山活動の監視情報も定期的に確認が必要です。

Q10: 転売時の流動性はどうですか?

A: バリ島に比べて市場が小さく、売却に時間がかかる可能性があります。長期保有前提の投資判断が重要です。

キャンセル・返金ポリシーの確認

セミナーキャンセルについて、WEBセミナーは前日まで無料キャンセル可能で、現地視察ツアーは航空券発券前は手数料のみ、発券後は航空券キャンセル料が発生します。投資契約のキャンセルでは、覚書(MOU)段階では手付金の返金条件を契約書で確認し、売買契約後は基本的に返金不可ですが、条件によっては一部返金の可能性があります。

キャンセルポリシーは主催者により異なるため、申し込み前に詳細な条件を確認することが重要です。特に現地視察ツアーでは航空券の取り扱いが重要なポイントとなります。

視察時の安全・衛生対策Q&A

Q: ロンボク島の治安状況はどうですか?

A: 観光エリアは比較的安全ですが、夜間の一人歩きは控え、貴重品管理に注意が必要です。

Q: 衛生面で注意すべきことは?

A: 水道水は飲用不可のため、ミネラルウォーターを使用してください。虫除け対策も重要です。

Q: 必要な予防接種はありますか?

A: 必須ではありませんが、A型肝炎、B型肝炎、破傷風、日本脳炎の予防接種が推奨されます。

Q: 医療機関は利用できますか?

A: 基本的な医療機関はありますが、重篤な場合はバリ島やジャカルタでの治療が必要な場合があります。

まとめ|ロンボク不動産セミナー活用の要点

セミナーを最大活用する3ステップ

ステップ1:事前準備の徹底

投資目的・予算・期間を明確化し、インドネシア不動産投資の基礎知識を習得します。他の東南アジア諸国との比較検討も実施し、ロンボク島の相対的な優位性を理解することが重要です。

ステップ2:積極的な情報収集

WEBセミナーでは積極的に質問し、現地視察では複数の物件・エリアを比較検討します。現地パートナー、管理会社、法務関係者との人脈構築も重要な成果となります。

ステップ3:慎重な投資判断

セミナー参加後は一定の検討期間を設け、複数の専門家からセカンドオピニオンを取得します。感情的な判断を避け、数値に基づいた客観的な投資判断を行うことが成功の鍵です。

セミナー活用3ステップ
事前準備 📚 情報収集 🔍 慎重な 投資判断 投資目的・予算の明確化 基礎知識の習得 他国との比較検討 積極的な質問・視察 複数物件の比較 現地ネットワーク構築 検討期間の確保 セカンドオピニオン 客観的な数値判断 投資成功 🎯
💡 各ステップの重要ポイント

ステップ1(事前準備):投資目的と予算を明確化し、基礎知識を習得する

ステップ2(情報収集):セミナーで積極的に質問し、現地視察で実際の物件を確認する

ステップ3(投資判断):感情的な判断を避け、数値に基づいた客観的な判断を行う

⚠️ 成功のための注意点

• ステップを飛ばさず、順序立てて進めることが重要

• 各ステップで十分な時間をかけて検討する

• 最終判断は必ず複数の専門家の意見を参考にする

セミナー選びの最終チェック項目

主催者の信頼性として実績・評判・現地ネットワークの確認、情報の透明性としてリスク説明・費用の明示・契約条件の明確化、アフターサポートとして購入後の管理・法務・税務サポート体制を確認します。現地視察の質では案内エリアの充実度・専門ガイドの質・個別対応力、投資家ネットワークでは他の参加者との情報交換機会・継続的な関係構築を評価します。

ロンボク島の不動産投資は、政府主導の開発計画により大きな成長ポテンシャルを秘めていますが、新興市場特有のリスクも存在します。セミナーや現地視察を通じて十分な情報収集を行い、リスクを十分に理解した上で、慎重な投資判断を行うことが成功の鍵となります。

  • *1 Authentic Indonesia:バリ島とロンボク島の地理的距離(2024年)
  • *2 BPS NTB:県別面積集計(2024年)
  • *3 Traveloka:東京-ジャカルタ便平均所要時間(2025年6月検索)
  • *4 Traveloka:バリ-ロンボク便平均所要時間(2025年6月検索)
  • *6 ITDC 公式サイト:マンダリカ SEZ 指定・MotoGP 開催地情報(2024年)
  • *7 Invest Islands News:投資総額 13 億ドルの開発計画(2024年)
  • *8 Invest Islands News:ロンボク国際空港拡張計画(2023年)
  • *9 JICA Review of Indonesia’s Development:日本 ODA による空港関連支援(概略、2018年)
  • *10 ANTARA News:NTB 州観光客目標 250 万人(2024年1月)
  • *11 Rumah123:クタ周辺土地価格例(2025年5月掲載)
  • *12 Rumah123:スコトン土地価格帯(2025年6月)
  • *13 Rumah123:セロン・ベラナック土地価格帯(2025年6月)
  • *14 Rumah123:ギリ・トラワンガン物件価格例(2025年3月掲載)
  • *15 Invest Islands News:ヴィラ投資の想定利回り事例(2024年)
  • *16 Invest Islands Research:Hak Pakai 30+20+30=80 年制度説明(2023年)

執筆者

高橋 卓のアバター 高橋 卓 海外不動産のオクマン 代表

2014年:はぐくみカンパニー株式会社、代表取締役に就任
2017年:株式会社純な、代表取締役に就任
2018年:はぐくみカンパニーカンパニー株式会社を株式譲渡し退任
2023年以降:日本企業の進出コンサルティングと海外不動産メディアの運営に注力(バンコクのベイカリーショップ、小麦の王国立ち上げ等)

現在バンコク在住。海外不動産投資のことならお気軽にご相談ください。

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