【最新】エジプト旅行・移住ではポケットWifi/VPNは必要?現地のインターネット・SIM事情を解説

目次

エジプトのインターネット・VPN事情の概要【図解あり】

エジプトの通信環境は、高速インフラと政府規制が共存する特殊な状況です。以下3つの要素を理解することが重要です。

エジプトの通信速度と主要プロバイダー

エジプトのインターネット環境は2025年に大幅な改善を遂げており、モバイルダウンロード速度の中央値は56.45 Mbpsに達しました(*1)。これは前年比で120%の増加を示しており、5G導入の効果が表れています。固定回線の速度も89.84 Mbpsと、アフリカで最速の水準を3年連続で維持しています(*2)。

エジプトには4大通信事業者が存在し、それぞれ異なる特徴を持っています(*3)。Vodafone Egyptは観光地でのカバレッジが強く、Orange Egyptは都市部で信頼性の高い接続を提供します。Etisalat(e& Egypt)は手頃な料金プランが特徴で、WE(Telecom Egypt)は全国98%をカバーする最大のネットワークを運営しています。

インターネット利用者は8,424万人に達し、人口の81.9%が日常的にオンラインサービスを利用している状況です。モバイル接続数は1億1,319万回線と、人口を上回る普及率103.61%を記録しています(*4)。

エジプト政府によるインターネット規制の実態

エジプトでは2017年5月以降、600以上のウェブサイトが政府によってブロックされています(*5)。

そのカテゴリ別内訳は以下の通りです。

エジプト政府によるブロックサイト内訳(2017年5月〜2025年)

出典:Cairo Institute for Human Rights Studies / African Defenders (2020年)

全体の65.7%を占めるVPN・プロキシサービスのブロッキングが最優先課題とされており、政府は検閲回避手段そのものを厳しく制限していることが明らかです。

規制の法的根拠は、2018年に施行された法律175(サイバー犯罪法)と法律180(報道・メディア規制法)にあります。これらの法律により、検察官は裁判所の許可を得て「国家安全保障への脅威」や「国家経済への脅威」といった曖昧な定義に基づいてウェブサイトをブロックできます。

Freedom Houseによる2025年のインターネット自由度評価では、エジプトは100点満点中28点(Not Free)と評価されました(*6)。WhatsApp、Viber、Skype、FaceTimeなどの音声・ビデオ通話機能は制限または遮断されており、メッセージ機能は利用可能ですが通話機能はブロックまたはスロットリングされています(*7)。

旅行者と移住者で異なる通信ニーズ

旅行者と移住者では、求められる通信環境に明確な違いがあります。

短期滞在の旅行者は、Google Mapsやソーシャルメディア、中程度のビデオストリーミングに対応できる10Mbpsから30 Mbpsの速度があれば十分です。主要都市ではこの水準が安定して得られますが、観光地では5Mbpsから15 Mbpsに低下する場合があります。

一方、移住者や長期滞在者はリモートワークやビデオ会議に対応できる高速かつ安定した接続が必要です。エジプト駐在員の47%が自宅での高速インターネットアクセスに困難を感じており、これは世界平均の16%を大きく上回ります(*10)。

プロバイダーの選択も重要な要素です。

エジプトの主要4社の料金体系とカバレッジエリアの特徴は以下の通りです。

エジプト4大通信事業者の比較(2025年)
事業者名 カバレッジ率 強みエリア 料金目安(30GBプラン)
WE(Telecom Egypt) 98% 全国・ルクソール観光地 月額400 EGP(約1,200円)
Vodafone Egypt 93% 農村部・観光地(シャルム・エル・シェイク) 月額500 EGP(約1,500円)
Orange Egypt 91% 都市部(カイロ・アレクサンドリア) 月額450 EGP(約1,350円)
Etisalat(e& Egypt) 89% 都市部・予算重視層 月額350 EGP(約1,050円)

出典:National Telecommunications Regulatory Authority (NTRA) / Inside Egypt (2025年)

WE(Telecom Egypt)が全国98%と最大カバレッジを誇る一方、観光地重視ならVodafone、都市部でのビジネス用途ならOrangeが最適な選択肢となります。

また、移住者の89%が現地携帯電話番号の取得が容易だと評価しており(*10)、通信環境の整備は比較的スムーズに進められます。

エジプトでインターネット対策が必要な理由

SNSやビデオ通話が制限される可能性がある

 エジプトではWhatsApp、LINEなどの音声・ビデオ通話機能がブロックされています。

メッセージ機能は利用可能ですが、通話機能は制限対象となっており、完全禁止ではなく通話の制限・抑制という形態をとっています。この規制はカイロ、シャルム・エル・シェイク、フルガダ、ルクソールなどの主要観光地のホテルでも確認されています(*11)。

制限の対象はWhatsAppだけでなく、FaceTime、Viber、Skype、Facebook Messengerの通話機能にも及びます(*12)。公式理由は2017年の非常事態宣言後に強化された国家安全保障上の懸念ですが、国内通信事業者が無料通話アプリによる収益減少を規制当局に訴えたという経済的要因も存在します。

LINEについても、複数のVPNサービスプロバイダーがブロック対象として明示しており(*13)、音声・ビデオ通話機能はWhatsAppと同様に制限される可能性が高い状況です。National Telecommunications Regulatory Authority(NTRA)がVoIPプロトコル検出のためにDeep Packet Inspection(DPI)を使用しており(*14)、VPNなしではこれらの通話機能を使用することは困難です。

公共WiFiのセキュリティリスクが高い

エジプトはアフリカで2番目にサイバー攻撃が多い国であり、大陸全体の13%を占めています(*15)。2024年には、ダークウェブ上で100以上のエジプト関連データベースが販売・配布されていることが確認されました。

2024年にダークウェブで確認されたエジプト関連データ漏洩の分野別割合は以下の通りです。

エジプトのデータ漏洩分野別割合(2024年)

出典:Daily News Egypt (2025年2月)

個人情報漏洩が全体の40%を占め最大のリスクとなっており、公共WiFi経由での金融情報入力や個人データ送信は特に危険度が高いことが示されています。

特に深刻なのは、あるダークウェブ投稿で8,500万人のエジプト市民の個人データが販売されていた事例です。米国国務省は、エジプト旅行者に対して「未知の公共WiFiネットワークへの接続を避けるべき」と明確に警告しており(*16)、公共WiFiでの機密情報の取り扱いは厳に慎むべきとしています(*17)。

公共WiFiでは、データ侵害による個人情報や金融情報への不正アクセス、正規組織を装ったフィッシング攻撃、データ盗難や業務妨害を目的としたマルウェア・ランサムウェアのリスクが存在します。モバイルデバイスは世界中どこでも侵害、盗難、損傷のリスクがありますが、サイバー攻撃が多いエジプトでは特に注意が必要です。

エジプトで使える通信手段の比較|SIM・WiFi・VPN

エジプトでの通信手段は大きく3タイプに分類されます。料金と特徴を理解し、滞在目的に応じて選択しましょう。

現地SIM・eSIMのメリットとデメリット

エジプトの現地SIMカードは、空港の公式キオスクや市内の認定店舗で購入できます(*18)。

エジプトの主要3キャリアの観光客向けSIMカードプラン(7日間〜30日間)の詳細は以下の通りです。

主要キャリア別SIMカードプラン比較(2025年)
キャリア プラン名 データ容量 通話分数 有効期間 料金
Etisalat(e&) Traveler 200 7 GB 60分 7日間 200 EGP(約600円)
Etisalat(e&) Traveler 600 40 GB 400分 30日間 600 EGP(約1,800円)
Vodafone Tourist SIM 30 GB 200分 30日間 500〜550 EGP(約1,500〜1,650円)
Orange Tourist SIM 30〜40 GB 180分 30日間 450〜550 EGP(約1,350〜1,650円)

出典:Etisalat Egypt (2025年) / Inside Egypt (2025年)

Etisalat Traveler 200が200 EGP(約600円)と最安値であり、短期旅行者にとって最もコストパフォーマンスに優れた選択肢となります。

購入にはパスポートの提示が必須であり、販売スタッフがデバイス設定を支援してくれるため、設定に不安がある方でも安心です。最大の利点は現地料金で最も経済的である点と、高速4G/5Gアクセスが得られることです。

eSIMは完全デジタルで物理カード不要、数分でアクティベーションが完了します(*20)。オンラインで事前購入し、QRコードでアクティベートできるため、到着後すぐに使用開始できます。デュアルSIM対応デバイスでは、自国の番号を保持しながらeSIMを使用できる点も便利です。

デメリットとしては、SIMロック解除が必要なこと、物理SIMの場合は紛失リスクがあることが挙げられます。

ポケットWiFiレンタルのメリットとデメリット

ポケットWiFiレンタルの料金は、サービスによって大きな幅があります。

最安値のサービスは1週間約4,000円台から、プレミアムサービスでは5万円以上と、10倍以上の価格差が存在します(*21)。料金の違いは、データ容量の制限有無、通信速度、配送料の含まれ方によって生じています。

最大10台のデバイスを同時接続できる点が最大のメリットであり、グループ旅行や家族旅行では1台をシェアすることでコストを分散できます(*22)。

一方、デメリットとして配送料が別途必要なサービスが多く、デバイス紛失時のペナルティが10,000円から30,000円と高額な点に注意が必要です。また、事前注文が必須で、サービスによっては配送に最大14日を要するため、余裕を持った手配が重要です。

エジプト向け主要ポケットWiFiレンタル4社の1週間料金とサービス内容の詳細比較は以下の通りです。

ポケットWiFiレンタルサービス比較(1週間)
サービス名 1週間料金 データ容量 配送料 紛失ペナルティ
WiFio Travel 23.10ユーロ(約4,158円) 無制限5G 無料(一部地域) 約100ユーロ(約18,000円)
Travel WiFi 71.60〜103.60 USD(約10,740〜15,540円) 500MB〜1GB/日 8〜30 USD(約1,200〜4,500円) 約100 USD(約15,000円)
My Webspot 79 USD(約11,850円) 無制限(1GB/日以降512kbps) 別途 約150 USD(約22,500円)
Cello Mobile 349.99 USD(約52,499円) 完全無制限 15〜75 USD(約2,250〜11,250円) 約200 USD(約30,000円)

出典:Holafly (2025年9月) / WiFio Travel (2025年2月)

WiFio Travelが1日3.30ユーロ(約594円)で1週間23.10ユーロ(約4,158円)と最安値であり、Cello Mobileの349.99 USD(約52,499円)と比較すると92%のコスト削減が可能です。

予算重視の旅行者にはWiFio TravelまたはTravel WiFi、完全無制限データが必要なビジネス用途にはCello Mobileが適しています。

VPNサービスのメリットとデメリット

VPNの最大のメリットは、エジプト政府による検閲を回避し、ブロックされたウェブページやVoIPサービスへのアクセスが可能になることです(*23)。WhatsApp通話、Skype、Viberなど、通常は制限されているサービスをVPN経由で利用できます。公共WiFi使用時のデータ暗号化により、セキュリティも大幅に向上します。

デジタルノマドやリモートワーカーにとって、VPNは業務継続のための必須ツールとなっています。国際情報やニュースページへのアクセスも可能になり、エジプト国内で制限されているコンテンツにもアクセスできます。

デメリットとしては、エジプト政府がDeep Packet Inspectionを使用してVPNを検出し、一部をブロックしている点が挙げられます(*24)。通常のVPNでは検出されやすいため、オブフスケーション(難読化)機能が必須です。法的にはグレーゾーンであり、VPN使用自体は合法ですが、ブロックされたコンテンツへのアクセスは違法の可能性があります。

接続速度が低下する場合もあり、特に遠距離サーバー接続時は顕著です(*25)。

旅行期間・目的別のおすすめ通信手段

短期旅行(1日から7日間)では、プリペイドSIMカードまたは短期eSIMが最適です。Orange Holidays Lineは20GBと120分通話で約4 USD(約600円)の7日間プランを提供しており(*26)、Nomad eSIMは1GB/7日間で6 USD(約900円)、無制限/7日間で23 USD(約3,450円)と選択肢が豊富です(*27)。

中期旅行(1週間から4週間)には、大容量eSIMまたは現地SIMの月間プランが推奨されます。Nomad eSIMの20GB/30日間プランは35 USD(約5,250円)、無制限/30日間は31 USDから61 USD(約4,650円から約9,150円)と日数によって変動します。Etisalat Traveler 600は600 EGP(約1,800円)で40GBと400分通話が30日間利用できます(*19)。

長期滞在・移住者(1ヶ月以上)には、現地キャリアの月額プランとVPNの組み合わせが最も経済的です。基本ブロードバンドは月額300 EGPから500 EGP(約900円から約1,500円)、モバイルプランは100 EGPから200 EGP(約300円から約600円)で利用できます(*28)。

目的別では、観光・SNS中心なら10GBから20GBの中容量プラン、ビジネス・リモートワークなら30GB以上の大容量プランとVPNが必須となります。

エジプト渡航のビザ申請については、こちらで詳しく書いています↓

エジプトで使えるVPNの選び方

エジプトで確実に機能するVPNを選ぶには、以下4つの基準を満たす必要があります。

おすすめのVPN5選と料金比較

2026年のVPN長期プランでは、2〜3年契約により月額料金が70%から89%オフと大幅に削減されます(*29)。最安値のサービスは月額200円台から利用でき、通常の月額プランと比較すると年間で10,000円以上の節約が可能です。

一方、短期契約の月額プランを選択した場合、平均月額料金は12.05 USD(約1,808円)となり、長期プランの約5倍のコストがかかります(*31)。

エジプトで確実に機能するVPNを選ぶには、オブフスケーション技術の搭載が最も重要です。エジプト政府はDeep Packet Inspectionを使用してVPNを検出しているため、通常のVPNプロトコルでは容易にブロックされます。加えて、30日間返金保証があれば現地で実際に試してから継続判断ができ、エジプト国内または近隣国(トルコ、UAE)にサーバーを保有しているサービスは接続速度が安定します。

2026年の主要VPN5社の長期プラン(2〜3年契約)と月額プランの料金比較は以下の通りです。

主要VPN5社の料金比較(2026年)
VPNサービス 長期プラン料金 契約期間 月額プラン 割引率
Surfshark 月額1.69 USD(約254円) 2年 15.45 USD(約2,318円) 89%オフ
Private Internet Access 月額1.98 USD(約297円) 3年 11.95 USD(約1,793円) 83%オフ
ExpressVPN 月額2.79 USD(約419円) 2年 12.95 USD(約1,943円) 78%オフ
NordVPN 月額2.99 USD(約449円) 2年 12.99 USD(約1,949円) 77%オフ
Proton VPN 月額2.99 USD(約449円) 2年 9.99 USD(約1,499円) 70%オフ

出典:PureVPN (2025年12月) / Cyber Insider (2025年12月)

Surfsharkの2年プランが月額1.69 USD(約254円)と最安値で、通常の月額15.45 USD(約2,318円)から89%オフとなり、長期滞在者は大幅なコスト削減が可能です。予算最優先ならSurfsharkまたはPrivate Internet Access、速度と安定性重視ならExpressVPNまたはNordVPN、プライバシー保護を最重視するならProton VPNが適しています。

無料VPNの危険性と避けるべき理由

2025年の調査では、800以上の無料VPNアプリを分析した結果、大多数に深刻なセキュリティ欠陥が発見されました(*32)。

多くの無料VPNは最新のセキュリティ確認を欠き、時代遅れのコードを使用しています。一部のAndroid向け無料VPNアプリには悪意のあるモジュールが含まれており、アプリ起動時に隠れたネットワークリクエストを作動させます。

無料VPNの最大の問題は、利用者データを収集・販売してマネタイズしている点です(*33)。ユーザーは現金ではなくプライバシーで支払っているのが実態であり、エジプトのようなセキュリティ重視の環境では、無料VPNがユーザーデータを第三者や政府機関と共有する可能性があります。ログポリシーが不透明で、ユーザーアクティビティを記録している場合が多いのです(*23)。

パフォーマンス面でも、帯域幅制限、過密なサーバー、限られたプロトコルオプションにより極めて遅い接続となります。基本的なインターネット活動さえ困難で、ストリーミングやビデオ会議は実質不可能です。暗号化されていないメタデータを外部サーバーに送信し、VPNトンネルを完全にバイパスするアプリも存在するため、政府監視を避けるというVPNの根本的な目的が無効化されます。

エジプトでのSIM・WiFi利用ガイド

SIM・eSIMの入手方法と設定手順

物理SIMカードは、カイロ国際空港やフルガダ空港などの到着エリアに設置されたVodafone、Orange、Etisalat、WEの公式カウンターで購入できます(*18)。市内の各キャリア認定店舗でも入手可能ですが、非公式小売店は避けるべきです(*34)。データが早期に無効化されたり、約束された容量が提供されない報告があるためです。

購入には必ずパスポートが必要で、SIMロック解除済みのスマートフォン、エジプトのネットワーク周波数と互換性のあるデバイスを用意してください。SIMカードをデバイスのSIMスロットに挿入すると、テキストメッセージで設定を促すプロンプトを受信します。店を出る前にインターネット接続を確認しましょう。

eSIMの設定は、まずデバイスがeSIM対応か確認することから始まります(*35)。Apple、Google、Samsungの最新モデルは対応しています。eSIM.netなどのプロバイダーから購入すると、QRコードと設定手順がメールで送信されます。

iOSの場合は「設定」から「モバイル通信」、「モバイルプランを追加」を選択してQRコードをスキャンします。Androidの場合は「設定」から「ネットワークとインターネット」、「モバイルネットワーク」、「詳細設定」、「通信事業者」、「通信事業者を追加」を選択します。eSIMをアクティベート後、データローミングをオンにして接続を確認してください。

ポケットWiFiの事前予約と受取手順

ポケットWiFiレンタルは、すべてのサービスで事前予約が必須となります。予約から利用開始までの流れは、まず公式サイトでエジプト渡航期間とデータ容量プランを選択し、配送先住所(自宅または空港受取)を指定します(*36)。

支払い完了後、デバイスが指定住所に配送されますが、サービスによって配送期間が異なる点に注意が必要です。WiFio TravelやMy Webspotは出発の3〜5日前に到着しますが、Travel WiFiは最大14日を要するため、遅くとも出発の2週間前には予約を完了させてください(*21)。

デバイス受取後は、同梱されているマニュアルに従って電源を入れ、スマートフォンのWiFi設定から指定のネットワーク名(SSID)を選択します。パスワードを入力して接続が完了すれば、エジプト到着後すぐに利用開始できます。帰国後は、付属の返却用封筒に入れてポストに投函するか、指定の配送業者経由で返却します。

デバイス紛失時のペナルティは10,000円から30,000円と高額なため、旅行中は常にバッグ内の固定ポケットに保管し、ホテルのセーフティボックスを活用することを推奨します。

カイロ中心部・ギザエリアの観光情報については、こちらで詳しく書いています↓

エジプトの通信費用と節約のコツ

滞在期間・目的別|最適な通信手段の組み合わせ

エジプトでの通信費を最適化するには、滞在期間と目的に応じて通信手段を組み合わせることが重要です。短期旅行者には手軽さ重視のeSIM、長期滞在者には固定回線とモバイルの使い分け、ビジネス用途には冗長性を確保したバックアップ体制が求められます。

滞在タイプ別の推奨通信手段と費用目安は以下の通りです。

滞在タイプ別|推奨通信手段と費用目安
滞在タイプ 推奨通信手段 費用目安 最大のメリット
短期旅行者
(1日〜2週間)
eSIM(データ専用)+VPN 30〜50 USD
(約4,500〜7,500円)
最もシンプルで設定簡単、SIMロック解除不要
中期旅行者
(2週間〜1ヶ月)
現地SIM(大容量プラン)+VPN 20〜40 USD
(約3,000〜6,000円)
最もコスト効率が良く現地通話も可能
長期滞在・移住者
(1ヶ月以上)
固定回線(自宅)+低容量モバイルSIM(外出用)+VPN 月額20〜30 USD
(約3,000〜4,500円)
最も経済的で安定した高速接続、リモートワーク対応
グループ・家族旅行 ポケットWiFi(共有)+個人用VPN 1週間100〜150 USD
(約15,000〜22,500円)
※複数人で割り勘
1人あたりコスト削減、複数デバイス一括管理
ビジネス・リモートワーク eSIM/現地SIM(大容量)+有料VPN(プレミアム)+バックアップ用WiFi 月額50〜80 USD
(約7,500〜12,000円)
冗長性確保、業務継続性の維持

出典:Etisalat Egypt (2025年) / PureVPN (2025年)

コスト最適化の4つのポイントは、VPNの長期契約による70%〜80%割引の活用(*29)、固定回線とモバイルの使い分けによる月額通信費の半減、グループ旅行でのポケットWiFi共有による1人あたりコスト削減、現地SIMの更新可能プラン(Traveler 450/600)の長期滞在での活用です(*19)。

特に中期旅行者は現地SIMとVPNの組み合わせで、短期旅行者のeSIMより40%程度コストを削減できます。

移住者の月額通信費|月2,000円以下で実現する節約術

エジプト移住者の月額通信費は、固定回線とモバイルプランを組み合わせることで月額1,200円から2,100円という極めて低コストな環境を実現できます(*38)。この金額は日本の通信費と比較すると5分の1から10分の1程度であり、リモートワーク環境としても十分な品質を保ちながら大幅な節約が可能です。

エジプト移住者の月額通信費の内訳と各項目の平均料金は以下の通りです。

移住者の月額通信費内訳(2025年)
項目 内容 料金範囲 平均料金
固定回線 60 Mbps以上、無制限データ 300〜500 EGP(約900〜1,500円) 7.49 USD(約1,124円)
モバイルプラン 通話+10GB以上データ 100〜200 EGP(約300〜600円) 5.90 USD(約885円)
VPN(長期契約) 2年プラン(オブフスケーション機能付) 1.69〜2.99 USD(約254〜449円) 2.49 USD(約374円)
月額合計 400〜700 EGP(約1,200〜2,100円) 13〜14 USD(約1,950〜2,100円)

出典:Rasmal (2025年1月) / Reddit PersonalFinanceEgypt (2024年11月) / Living Cost Index (2025年10月)

固定回線とモバイルプランの組み合わせにより、自宅では安定した高速接続、外出時は必要最小限のデータ容量で運用できます。

実践的な節約術

観光客向けパッケージを避け、現地キャリアの長期契約を選ぶことが節約の第一歩です。現地の月額プランは観光客向けと比較して50%から70%安価であり、自宅では固定ブロードバンド、外出時は低容量モバイルプランを使い分けることで無駄を削減できます(*39)。

プリペイドプランの活用も有効で、必要な分だけチャージすることで月額料金の固定費を回避できます。カフェやコワーキングスペースの公共WiFiを利用する際は、必ずVPNを使用してセキュリティを確保してください(*16)。

VPNは必ず長期契約を選ぶことが重要です。月額プランではなく1年から2年プランで契約すると70%から80%オフとなり、月額3 USD(約450円)以下に削減できます(*29)。実際の移住者の実践例では、ADSL 220 EGP(約660円)を活用し、総合通信費を月額400 EGPから500 EGP(約1,200円から約1,500円)に抑えている方も存在します。

エジプト移住全般(治安・物価・教育環境)については、こちらで詳しく書いています↓

FAQ|エジプト移住・旅行のVPN・通信でよくある質問

エジプト移住でVPNなしでも生活できる?

VPNなしでも基本的な生活は可能です。

通常のウェブ閲覧、WhatsApp・LINE・Facebook Messengerのテキストメッセージ、SNS利用は問題なく行えます。

ただし、WhatsApp・LINE・Skype・Viberなどの音声・ビデオ通話は制限されており、600以上のブロックされたウェブページや一部の日本のストリーミングサービス・オンラインバンキングにはアクセスできません。VPN使用自体は合法ですが、ブロックされたコンテンツへのアクセスは違法の可能性があるため、通話やウェブ閲覧の自由度を求めるならVPNは必須です。

エジプトでLINEやWhatsAppは規制されてる?

LINEは音声・ビデオ通話機能が制限される可能性が高く、WhatsAppも通話はブロックまたはスロットリングされています。

メッセージ送信は可能ですが、エジプトの国家電気通信規制庁(NTRA)がVoIPプロトコル検出にDeep Packet Inspectionを使用しているため、VPNなしでは通話機能の使用は困難です。VPN接続を確立すれば通常通り通話が可能になります。

エジプト旅行にポケットWiFiとVPNどちらを選ぶべき?

ポケットWiFiはインターネット接続を提供するデバイス、VPNは接続を暗号化し制限を回避するソフトウェアであり、比較対象ではありません。

通信手段として現地SIMカード(4 USDから10 USD/週、約600円から約1,500円)、eSIM(20 USDから30 USD/週、約3,000円から約4,500円)、ポケットWiFi(70 USDから350 USD/週、約10,500円から約52,500円)のいずれかを選び、VPNは追加オプションです。WhatsApp/LINE通話やブロック対象のウェブページへのアクセスが必要ならVPN必須、公共WiFi使用時もVPN推奨、基本的なブラウジングとSNSのみならVPN不要です。個人旅行・短期ならeSIMとVPNで30 USDから50 USD(約4,500円から約7,500円)が目安です。

エジプトから日本のサービスにアクセスできる?

日本のストリーミングサービス(Netflix Japan等)や一部のオンラインバンキングは、IPアドレスベースの地域制限により、エジプトからアクセスできない場合があります。

エジプト・日本両政府とも、二国間サービスのアクセス制限に関する公式統計を公開していないため、具体的なサービス名での検証データは存在しません。ただし、日本サーバーを持つVPNを使用することで、日本国内からのアクセスと認識され、多くの日本限定サービスにアクセスできる可能性が高まります。VPNで日本のIPアドレスを取得すれば、動画配信サービスや銀行オンラインサービスの利用が可能になる場合が多いため、日本のサービスを継続利用したい方はVPN契約を検討してください。

まとめ|エジプトで快適なネット環境を作る手順

エジプトで快適なインターネット環境を構築するには、出発前にデバイスのSIMロック解除とeSIM対応を確認し、VPNサービスの長期プラン契約で70%から80%の割引を活用することが重要です。到着後は空港で現地SIMを購入するか、eSIMをアクティベートし、VPNアプリをインストールしてWhatsApp通話のテストを行ってください。

滞在中は公共WiFi使用時に必ずVPN接続を維持し、データ使用量を確認して必要に応じてプランを追加購入します。エジプトはアフリカで2番目にサイバー攻撃が多い国であり、600以上のウェブページがブロックされているため、VPNはセキュリティと通信の自由度を確保する必須ツールです。

短期旅行ならeSIMとVPNで、長期滞在なら固定回線とモバイルSIM、VPNの組み合わせがおすすめです。

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執筆者

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