日本人が安心してリタイア・移住できるカンボジア:治安、教育、通貨の最新情報

カンボジア市街地

東南アジアの中でも近年とりわけ注目を集めているカンボジアは、かつて内戦のイメージが強く治安や経済的な不安が多い国でしたが、高い経済成長率を背景に投資先や移住先として急速に魅力が高まっています。
なお、2025年のGDP成長率は、IMF(2025年1月27日発表)によると5.8%、ADB(2024年4月11日発表)では6.0%と予測されています。

日本からのアクセスも比較的容易で、現地には日本人コミュニティや生活インフラが整備されつつあり、リタイアを視野に入れた中長期の滞在先として関心を持つ方も増えてきました。ここでは、カンボジア移住の利点や具体的な生活環境をはじめ、治安や教育、通貨事情、ビジネスチャンスから注意すべき法律・規制まで幅広く解説します。ぜひ最後までご覧いただき、カンボジア移住を検討する際の参考にしてください。


目次

はじめに

カンボジアは過去の内戦の影響で治安やインフラに課題が残るイメージがありました。しかし、近年は国際社会の支援や政府の取り組みも相まって目覚ましい復興を遂げています。特に外国企業の進出と国内の経済発展が加速し、東南アジアの中でも高いGDP成長率を誇る国として注目を集めているのです。

本記事では、カンボジアへのリタイア・移住を検討するうえで重要なポイントを網羅し、安心して生活をスタートするための情報を提供いたします。


なぜカンボジアが注目?急成長と親日的文化

カンボジアの実質GDP成長率の推移

▲急成長を示すカンボジアの実質GDP成長率

経済成長率の高さ

2000年代以降、年平均7%前後の成長率を維持してきたカンボジア。製造業や建設業の拡大に加え、観光業や農業など多様な産業が国の成長を支えています。若い人口構成を背景とした豊富な労働力も、大きな強みといえるでしょう。
2025年時点では、IMFが5.8%、ADBが6.0%と予測しており、引き続き堅調な成長が見込まれています。

親日的な文化・国民性

内戦終結後の復興期に日本が行った支援や、多くの日系企業がインフラ整備や雇用創出に貢献してきた経緯もあり、カンボジアの人々は歴史的に日本人に対して好意的な印象を抱いています。「日本人」というだけで良い印象を受けることが少なくないため、移住生活でのコミュニケーションにもプラスに働きます。

生活環境の整備と日本企業の進出

首都プノンペンを中心に日系企業の進出が相次ぎ、日本料理店や日本語対応病院、日系の不動産仲介会社などが増えています。初めて海外に移住する人でも安心して暮らせる環境が整いつつあるのも、カンボジアがリタイア・移住先として選ばれる理由のひとつです。

なお、2023年8月には長年首相を務めたフン・セン氏が退任し、息子のフン・マネット氏が新首相に就任しました。 現時点で大きな政策転換は見られないものの、今後の法改正や税制変更の可能性には注視が必要となるでしょう。


カンボジアの治安は大丈夫?エリア別最新リスク

カンボジア全土の地図とエリア別リスク

▲カンボジア全土の地図:主要都市と治安リスクの目安

政治・社会の安定度

現在のカンボジアは内戦時代から復興し、政権が長期にわたって安定している状況です。もっとも、2023年の首相交代(フン・マネット氏就任)による政策変更リスクもゼロではないため、投資や長期移住を考える際はJETROや大使館の最新情報をチェックしましょう。政治的な批判に関する制限は指摘されるものの、外国人が生活するうえでの障壁は比較的少ないといえます。

日本のODA(政府開発援助)によるインフラ整備も進み、主要都市部の道路や通信網などが強化されたことで、治安は以前より大幅に改善しています。

エリア別の最新リスク

  • プノンペン(首都): 経済の中心地であり、都市化が進む一方でスリや置き引きなどの軽犯罪が発生。人通りの少ない夜道や混雑する観光エリアでの防犯意識は重要。
  • シェムリアップ: 世界遺産アンコールワットがある観光都市。観光客向けの詐欺被害に注意が必要ですが、警察や観光当局の取り締まりも強化されており、極端に危険というわけではありません。
  • シアヌークビル: 中国資本のカジノやリゾート開発が急増しており、外国人絡みのトラブルも報告されています。移住や投資を検討する際は、現地事情に通じた専門家への相談が望ましいでしょう。

防犯対策の基本

夜間の一人歩きや人気のない場所の移動は避ける、荷物やパスポートの管理を徹底するといった基本的な防犯意識を持つことで、トラブルを未然に防ぎやすくなります。


日本人コミュニティと生活インフラ

カンボジアで長期滞在する際、「日本人コミュニティの規模はどれくらいか」「日本語が通じる場所はあるか」といった点は多くの人が気にかけるところです。実際、プノンペンやシェムリアップには日本人が多く在住しており、情報交換や交流の機会も増えつつあります。

日本人コミュニティの活動内容

SNSや日本人会を通じた情報共有が活発で、仕事や生活の悩みを相談し合えるグループも存在します。イベントや交流会、地域のボランティア活動に参加するなど、在住者同士の絆を深める取り組みも行われています.

日本食レストラン・日系スーパー

プノンペンでは寿司やラーメン、居酒屋などの日本食レストランが次々にオープン。日系スーパーやコンビニも増えており、日本の調味料や食材が手軽に手に入るようになりました。シェムリアップでも規模は小さいながら、日本食材を扱う店舗が増えているため、生活で大きく困ることは少なくなりました。

生活インフラの充実度

電気や水道、インターネットなどのインフラ整備は主要都市部を中心に大きく進歩しています。ただし、停電や断水が全くないわけではないので、非常用バッテリーや水タンクを用意するなど、最低限の備えはあると安心です。


子どもの教育環境の最新トレンド

学校名 月額(目安) 言語カリキュラム 特記事項(IB対応など)
ISPP(International School of Phnom Penh) $1,200~1,500 英語中心 国際バカロレア(IB)対応あり
iCAN British International School $600~900 英語(英国式) IGCSE対応(中等教育課程)
Northbridge International School $1,000~1,600 英語中心 MYP / DPなど複数IBプログラム導入
CIA First International School $500~700 英語+クメール語 多国籍プログラムで幅広い年齢層に対応

国際学校の特徴

プノンペンやシェムリアップなどの都市部には、英語中心のカリキュラムを提供する国際学校が複数存在します。国際バカロレア(IB)を導入している学校もあり、質の高い教育が受けられますが、学費は月数百ドルから千ドル以上と高額になる場合が多いです。

公立学校の現状

クメール語(カンボジア語)を中心とした授業が行われ、英語教育も徐々に強化されつつありますが、地域や教師によってレベルの差が大きいのが実情です。 子どもが現地社会に溶け込みやすい反面、学習面でのフォロー体制が必要となるでしょう。

最新トレンドとオンライン学習

新型コロナウイルス感染症の拡大時にはオンライン学習が導入され、一部の学校ではハイブリッドな学習形態が定着しています。海外からの遠隔入学や、在宅での学習も選択肢のひとつとして注目されています。


通貨・金融事情:米ドルとリエル

リエルと米ドルの使い分け

カンボジアでは米ドル(USD)と現地通貨リエル(KHR)が併用されています。日常的な小額支払いはリエル、大きな買い物や家賃などは米ドルで決済するケースが多く、お釣りもリエルと米ドルが混在することがあります。

経済への影響と利点

米ドルが流通していることで、為替リスクやインフレリスクを一定程度抑えられている反面、中央銀行の金融政策の自由度が低いというデメリットも指摘されています。移住者にとっては「米ドルで資産を管理できる」という点が大きなメリットになるでしょう。

銀行口座開設と送金

長期滞在を予定しているなら、現地銀行の口座開設がおすすめです。日系や外資系銀行であれば英語や日本語によるサポートが受けやすく、国際送金の手数料なども分かりやすいでしょう。ただし、日本の金融機関は海外投資向け融資には消極的で、カンボジアの銀行も金利が高め(年8〜10%以上)になるケースがあります。 許認可や手続きにおける汚職・不透明性のリスクもあり、時間と費用が想定以上にかかる可能性がある点には注意しましょう。


物価と生活コストの実態と節約

項目 プノンペン シェムリアップ
家賃(1LDK, 市内中心部) $300~$500 $200~$300
食料品(ローカル市場/日系スーパー) $100~$150/月 $70~$120/月
公共料金(電気代・水道代) $60~$80/月 $40~$60/月
通信費(SIMカード・Wi-Fiプラン) $15~$25/月 $10~$20/月

住居費

プノンペン市内のサービスアパートやコンドミニアムは月300〜1000ドルと幅が広く、安い物件なら200ドル以下も見つかります。立地やセキュリティ、清潔度などを考慮し、現地での内見を行ってから契約するのが無難です。

食料品・日用品

ローカル市場で購入する野菜や果物は非常に安く、外食を屋台で済ませるとさらに費用を抑えられます。一方、日本食材や輸入品は割高なので、日系スーパーと現地スーパーを使い分ける工夫が必要です。

公共料金と通信費

電気代は日本並みに高い場合があり、エアコン使用の頻度によっては月100ドルを超えることも。水道代やガス代は比較的安い傾向ですが、契約形態で差があります。通信費はSIMカードを活用すれば月20ドル程度で十分なデータ通信量を確保できることが多いです。

節約術

  • ローカル市場や屋台を活用
  • 日本食材・輸入品の利用は必要最低限に
  • エアコンの設定温度をこまめに調整して電気代を抑える
  • セール情報や各種割引サービスを積極的に活用する

移住に必要なビザ・労働許可証

主要なビザの種類

1. 観光ビザ(Tビザ): 短期間滞在向けで30日間有効。延長は1回のみ。
2. ビジネスビザ(Eビザ): 就労や長期滞在を目的とする場合に取得。最長12か月まで延長可能。
3. 学生ビザ(ESビザ): カンボジアの教育機関で学ぶ場合に取得。学校からの証明書が必要。
※リタイアメント向けの「ERビザ」(ビザ延長カテゴリーの一種)も存在しますが、要件や手続きは変更される可能性があるため最新情報の確認が必要です。

永住権の取得について

カンボジアの永住権取得は投資額や滞在年数、就労実績などが考慮されるため、比較的ハードルが高い傾向にあります。具体的に永住を考えている場合は、早めに専門家へ相談しましょう。

労働許可証

カンボジアで就労する場合、ビジネスビザの延長に加えて労働許可証の取得が必須です。厳格化が進んでおり、違反すると罰金が科される可能性があるため注意が必要です。

注意点

ビザや労働許可証の手続きは、本人が直接行くか、代理店・ビザ専門業者に依頼する方法があります。どちらにしても最新の法律や規制を在カンボジア日本国大使館やカンボジア政府の公式サイト、JETROの情報などで常に確認してください。


老後の医療・介護は?海外保険活用法

都市部の病院事情

プノンペンやシェムリアップには外国人向けの私立病院があり、英語や場合によっては日本語対応が可能な医療機関も増えつつあります。医療レベルは上がってきているものの、専門的な治療や高度医療が必要な場合はタイやベトナムに行く方も多いのが現状です。

介護施設の現状

カンボジアの介護サービスはまだ発展途上で、タイやマレーシアのように外国人向けの高品質な介護施設が普及しているわけではありません。日系の介護施設も少しずつ増えてきていますが、費用が高額になるケースもあるため、事前の情報収集が欠かせません。

海外保険の活用法

高額な医療費に備えるため、海外医療保険や海外旅行保険への加入を検討しましょう。保険プランによっては緊急医療搬送や提携病院でのキャッシュレス治療が受けられる場合もあり、安心度が大きく高まります。


仕事・ビジネスチャンス: 縫製・農業・観光

縫製業

カンボジアの縫製業は欧米市場向けの輸出を中心に発展してきました。人件費は上昇傾向にあるものの、近隣国と比べまだ競争力があるといわれています。2025年の最低賃金は月額208ドル(2024年の204ドルから2%上昇)であり、ベトナムの最高196ドルより高く、タイ(主要都市部372ドル)よりは低い水準です。工場用地や労働者の教育環境などの課題はあるものの、長期的な投資価値を見込む企業が多いのも事実です。

農業

米の生産や果物・野菜の輸出が徐々に伸びており、豊富な水源と肥沃な土壌が魅力です。日本人起業家による高付加価値農産物の生産や、現地農家との共同事業も少しずつ増加しています。

観光業

アンコールワットなどの世界遺産を擁するカンボジアは観光資源が豊富です。コロナ禍で一時的に落ち込んだものの、段階的な回復が期待されており、ゲストハウスやレストラン、観光ガイド、関連グッズ販売などのビジネスチャンスがあります。

外国投資の可能性

カンボジア政府は外国投資を積極的に誘致しており、JETROなどでも投資環境に関する情報を提供しています。法人税の優遇措置や経済特区(SEZ)の整備なども進められている一方、法制度の未成熟さが課題となるため、投資リスク評価が重要です。

また、カンボジアでは憲法上「外国人が土地を所有できない」ため、土地付き不動産を購入する際は現地法人設立やノミニー契約が必要となる点にも留意してください。将来的に法改正が行われるリスクもあり、不動産投資の際は慎重な検討をおすすめします。

さらに、現状では本格的なキャピタルゲイン税(不動産売却益への課税)は導入されていませんが、将来の施行が議論されています。 転売益を見込む投資家は、常に最新の法改正情報をチェックしましょう。


移住のメリット・デメリット

メリット

  1. 生活コストの安さ: 日本より家賃や食費が安く、年金や蓄えを上手に活用すれば長期滞在しやすい
  2. 急成長市場でのビジネスチャンス: 縫製や農業、観光など多方面で成長が見込まれ、起業や投資の可能性が広がる
  3. 親日的な国民性: 日本人への好意的な態度が多く、現地でのコミュニケーションが比較的取りやすい

デメリット

  1. インフラ・法制度の未成熟: 停電や断水、法制度の不備などがあり、先進国並みの快適さを求めると不満が残る
  2. 言語の壁: クメール語や英語が必要になる場面が多く、日本語のみでの生活は難しい
  3. 医療・介護の不安: 都市部を除くと医療水準が低く、緊急時に近隣諸国への移動が必要になる可能性も

文化的ギャップ

カンボジア人のゆったりとした生活リズムや宗教行事、物事への考え方など、日本とは大きく異なる点があります。時間の感覚にルーズな一面もあるため、予定がずれ込むこともしばしば。こうしたギャップを前向きに受け入れるかが、移住生活を快適に送るための鍵です。

可能性を冷静に評価するために

実際にカンボジアを訪れ、短期的に滞在して現地の空気感や人との関わり方を体験することをおすすめします。オンライン情報だけではわからないリアルな生活環境やビジネス環境を把握することで、より正確な判断ができるでしょう。


快適に暮らすヒント: 防犯とコミュニケーション

  1. クメール語と英語の両立

    公用語のクメール語は学習ハードルが高めですが、挨拶や簡単なフレーズを覚えるだけでも現地の人との距離が縮まります。英語は都市部で通じやすいため、生活の基盤として身につけておくと便利です。
  2. 交通手段の選び方

    バイクやトゥクトゥクが一般的な移動手段ですが、配車アプリの普及により料金交渉の手間が減りつつあります。雨季の大雨や暑さを考慮し、移動手段を柔軟に選びましょう。
  3. 防犯対策の基本

    高価なアクセサリーは控える、夜遅くの一人歩きを避けるなど、基本的な防犯意識を持つことが重要です。自宅選びの際はセキュリティ面もしっかり確認しておきましょう。
  4. 現地の風習・行事を大切に

    カンボジアでは4月のクメール正月やプチュンバン(先祖供養祭)など伝統行事が多く行われます。参加することで現地の文化への理解が深まり、カンボジア人との信頼関係も築きやすくなります。

初めてのカンボジア移住Q&A:総まとめ

STEP 1
ビザ準備

・カンボジア入国に必要なビザの種類を確認
・観光ビザ、ビジネスビザ、リタイアメント(ER)ビザなど
・最新情報は在カンボジア日本国大使館、JETROのHPなどでチェック

STEP 2
航空券手配・住居探し

・航空券の予約時期、経由便や直行便の有無を確認
・プノンペン、シェムリアップなど目的地に応じた住居探し
・現地不動産会社や日系仲介業者を活用し、物件相場を調査

STEP 3
現地到着後の役所・銀行手続き

・ビザ延長や労働許可証など法的手続きを確認
・銀行口座開設、SIMカード取得など生活インフラを整備
・在カンボジア日本国大使館への在留届提出も忘れずに

STEP 4
年金・免許などQ&A手続き

・年金受給手続きや日本の免許切り替え、海外転出届など
・よくある疑問を事前にリストアップし、Q&Aで解決
・JETROや大使館サイト、経験者の情報共有が大いに役立つ

Q1: 初期費用としてどれくらい用意すればいい?
A: 住居のデポジット(1〜3か月分の家賃)や航空券代、ビザ取得費用などを含め、数十万円程度の余裕をみておくと安心です。家族構成や生活水準によって変わるため、事前の下見やリサーチが大切です。

Q2: 日本の年金は現地で受け取れる?
A: 海外在住でも、日本の年金を海外送金で受け取ることが可能です。税金や手続きに関する詳細は日本年金機構や在カンボジア日本国大使館、専門家に相談するとよいでしょう。

Q3: 日本の運転免許証は使える?
A: カンボジアで車を運転するには現地の免許への切り替えが必要です。バイクや車の運転に慣れていない場合、交通事故リスクが高いため、最初は配車アプリやタクシーの利用がおすすめです。

Q4: コロナ禍の影響は?
A: 入国制限や隔離措置などが時期によって行われましたが、現在(執筆時点)では観光客やビジネス目的の渡航が再開されています。ただし、渡航前の検査や保険加入など、常に最新の政府発表や大使館情報を確認しましょう。

Q5: 現地での銀行口座開設に必要なものは?
A: パスポートやビザ、滞在先の契約書などが一般的に必要です。日系銀行や外資系銀行であれば英語や日本語によるサポートが期待でき、手続きもスムーズに進むでしょう。


まとめ

カンボジアは急速な経済成長と親日的な環境を兼ね備え、リタイア後の移住先や新たなビジネス拠点として注目を集める国です。 とはいえ、医療や介護、インフラ・法制度の面で課題が残っており、慎重な情報収集と現地の下見が欠かせません。ビジネス進出を狙う方にも、リタイア後に悠々自適な生活を送りたい方にも、さまざまな可能性を秘めた魅力的な選択肢といえるでしょう。

本記事では、治安や教育、通貨の話題だけでなく、生活費の相場や投資・ビジネスのチャンス、さらに文化的ギャップまで総合的にカバーしました。情報は日々変化するため、在カンボジア日本国大使館やJETROなどの公的機関が提供する最新情報も合わせてご活用ください。

実際に現地を訪れ、足を運んでリアルな生活や人々の様子を体感することが、カンボジア移住を成功させる最大のポイントです。ぜひ事前のリサーチを入念に行い、カンボジアの魅力を存分に味わえる移住ライフを実現してください。

【補足】 ASEAN経済共同体(AEC)は2025年までに関税撤廃やサービス自由化をほぼ達成してきましたが、非関税障壁や規制調和など困難な課題も残っています。2025年以降のポスト2025アジェンダ策定に向けた動きも進められており、カンボジアにとっても周辺国との連携強化が今後の重要なテーマとなります。


【新投資法の補足】 2021年10月15日に施行された新投資法は、2025年2月現在も有効で大きな改正は行われていませんが、
2023年6月26日に「投資法の施行に関する政令(No.139 ANK.BrK)」が公布され、運用細則が整備されました。
外資の参入を促すためのインセンティブは拡充されており、企業にとっては投資のしやすい環境が整いつつあります。

執筆者

高橋 卓のアバター 高橋 卓 海外不動産のオクマン 代表

2014年:はぐくみカンパニー株式会社、代表取締役に就任
2017年:株式会社純な、代表取締役に就任
2018年:はぐくみカンパニーカンパニー株式会社を株式譲渡し退任
2023年以降:日本企業の進出コンサルティングと海外不動産メディアの運営に注力(バンコクのベイカリーショップ、小麦の王国立ち上げ等)

現在バンコク在住。海外不動産投資のことならお気軽にご相談ください。

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