アブダビへの旅行・移住ではポケットWifi/VPNは必要?現地のインターネット・SIM事情を解説

目次

アブダビへの旅行・移住ではポケットWifi/VPNは必要?現地ネット環境の概要【図解あり】

旅行ではポケットWifiが便利に利用できる

アブダビ短期旅行の通信手段比較
(ポケットWifi vs SIM vs ローミング)
通信手段 料金 期間 接続台数 特徴
ポケットWifi
(現地レンタル)
38.60ドル
(約5,550円)
4日間
1GB
複数台 保証金10,100円
空港受取可能
Travel Wifi 7ドル/日
(約1,000円)
日割り 最大10台 事前予約可能
複数デバイス対応
Skyroam 9ドル/日
(約1,300円)
日割り 最大5台 グローバル対応
簡単設定
現地SIM
(Etisalat/du)
49 AED
(約2,000円)
28日間
2GB+30分
1台 現地番号取得
長期向け
日本ローミング
(参考)
3,000円/日
(一般的)
日割り 1台 設定不要
高額注意
出典: kitmytrip(DXB空港)、gigago.com
料金は2025年9月現在の目安。為替レートや期間限定キャンペーンにより変動する場合があります。

アブダビへの短期旅行では、ポケットWifiが最も手軽で便利な通信手段となります。

現地でのレンタル料金は4日間1GBプランで38.60ドル(約5,550円)からとなっており、複数デバイスでの同時接続が可能です。空港での受け取りも簡単で、保証金250 AED(約10,100円)を支払えばすぐに利用開始できます。

Travel Wifiやおよそ7ドル(約1,000円)から、Skyroamは9ドル(約1,300円)からの日額プランを提供しており、最大10デバイスまで接続可能な機種もあります。言語の壁や複雑な手続きなしに、日本出発前にオンライン予約して現地で受け取るだけの簡便性が旅行者には特に重宝されています。

移住ではSIMやeSIMがネット手段の中心となる

アブダビの通信インフラ世界ランキング比較

注釈:

  • モバイル速度はOokla Speedtest Global Index(2025年6月)データ
  • アブダビ(UAE)のモバイル速度546.14 Mbpsは世界第1位を記録
  • インターネット普及率99%は世界最高水準
  • 主要アジア太平洋諸国との比較で圧倒的優位性を確認

出典: TDRA: 「Digital UAE Factsheet 2023」、Gulf News: 「UAE maintains global lead digital transformation」

長期滞在や移住の場合、現地SIMカードやeSIMが主要な通信手段になります。アブダビの通信インフラは世界最高水準で、インターネット普及率は99%に達しており(*1)、モバイルダウンロード速度も546.14 Mbpsと世界第1位を記録しています(*2)。

主要キャリアのEtisalatは国内カバレッジ99%を誇り、duも98%の高いカバレッジを実現しています。月額プランでは無制限データと通話がセットになったプランが一般的で、年間契約により大幅な割引も受けられます。

eSIMなら即座にアクティベーション可能で、物理的なSIMカード管理の手間も省けるため、複数国を行き来するデジタルノマドにも適しています

VPNは規制対策とセキュリティ確保に必須である

アブダビでのVPN利用は、適切な用途であれば完全に合法です。UAE政府の正式声明では、企業や銀行の内部ネットワークアクセス目的でのVPN使用は認められており、経済活動を阻害する法律は存在しないと明記されています(*3)。

ただし、犯罪目的での使用には最大200万AED(約8,100万円)の罰金が科せられます(*4)。

2025年現在、パブリックWiFi経由のサイバー攻撃が12,000件以上発生しており、全攻撃の35%を占めています(*5)。このため、公共WiFi利用時のセキュリティ対策としてVPNは必須となります。

アブダビでのサイバー攻撃発生経路別内訳(2025年)

データ詳細:

  • 総サイバー攻撃件数:約34,300件(推計)
  • 公共WiFi経由:12,000件以上(35%)
  • その他経路:フィッシング、マルウェア、標的型攻撃など(65%)
  • 調査対象:アブダビ首長国内で報告された攻撃事例

出典: Dubai Eye 103.8: 「UAE warns of public wifi risks after recording over 12000 breaches」

また、日本のオンラインサービスや動画配信プラットフォームにアクセスする際にも、VPNが有効な手段となっています。

アブダビでVPNはなぜ必要?利用シーンと活用事例

通信規制があるサービスを利用できるようにするため

アブダビでは一部のオンラインサービスやアプリケーションに対して通信規制が実施されています。

しかし、TDRA(電気通信規制庁)の公式ガイドラインによると、企業の内部ネットワークアクセスや正当なビジネス目的でのVPN使用は完全に合法とされています(*6)。特に金融機関や多国籍企業では、セキュリティ要件を満たすためにVPN接続が標準的に使用されています。

駐在員や現地で働く日本人にとって、本社システムへの安全なアクセスや業務継続のためにVPNは不可欠なツールとなっています。適切な目的での使用であれば法的問題はなく、むしろビジネスの円滑な遂行のために推奨される技術として位置づけられています。

公共Wi-Fiを安全に使うためのセキュリティ対策

アブダビの公共WiFiスポットは非常に充実しており、ドバイ国際空港やアブダビ国際空港では無制限でWiFiが利用できます。

Marina Mall Abu DhabiやAl Wahda Mallなどの主要ショッピングモールでも無料WiFiが提供されています。しかし、公共WiFiは情報漏洩のリスクが高く、2025年の統計では公共WiFi経由のサイバー攻撃が全体の35%を占めています(*5)。

VPNを使用することで、データの暗号化により銀行取引や個人情報の送受信を安全に行えます。特に海外駐在や移住者にとって、現地での金融手続きや重要な書類のやり取りを安全に行うため、信頼できるVPNサービスの導入は必須の対策となっています。

日本の動画配信やオンラインサービスを利用するため

海外在住者にとって、日本のオンラインコンテンツへのアクセスは生活の質を大きく左右します。

NetflixやAmazon Prime Videoの日本版コンテンツ、NHKオンデマンド、民放各局の見逃し配信サービスなどは、地域制限により海外からは通常アクセスできません。VPNを使用することで、これらのサービスを日本にいるときと同様に利用することが可能になります。

また、日本の銀行のオンラインバンキングや証券会社のオンライン取引システムも、セキュリティ上の理由から海外IPアドレスからのアクセスを制限している場合があります。信頼できるVPNサービスを選択し、適切に使用することで、これらの制限を回避しながら日本での生活基盤を維持することができます。

アブダビのインターネット環境をわかりやすく解説

通信速度や回線品質の現状について

アブダビのインターネット環境は世界最高水準を誇っています。UAE全体のインターネット普及率は99%で世界最高を記録し(*1)、アブダビのモバイル速度は527.65 Mbpsで世界都市ランキング第1位を獲得しています(*7)。

固定回線速度も300.65 Mbpsと非常に高速で(*8)、5G独立接続では879.89 Mbpsという世界最速レベルの通信速度を実現しています(*9)。

主要キャリア別では、Etisalatの平均速度が40.1 Mbps、duが27.5 Mbpsとなっており、両社とも安定した高品質サービスを提供しています(*10)。5G利用可能性はduが20%、Etisalatが10.5%となっており、都市部を中心に5Gネットワークが急速に拡大中です。

これらの数値は日本の主要都市部と比較しても遜色ない水準で、ビジネス用途でも十分な通信環境が整っています

無料Wi-Fiスポットの場所と利用時の注意点

アブダビでは豊富な無料WiFiスポットが利用できます。

空港ではドバイ国際空港とアブダビ国際空港で無制限のWiFiが提供されており、到着直後から安心してインターネットを利用できます。主要ショッピングモールのMarina Mall Abu DhabiやAl Wahda Mallでも高品質な無料WiFiが完備されています。

公共交通機関では、地下鉄駅やバス停で60分間の無料WiFiアクセスが可能です。ただし、公共WiFi利用時には十分な注意が必要で、2025年には公共WiFi経由のサイバー攻撃が12,000件以上発生しています(*5)。

銀行取引や個人情報の入力は避け、必要に応じてVPNを使用することが推奨されます。また、自動接続設定はオフにし、利用後は接続を切断するなどの基本的なセキュリティ対策を心がけることが重要です。

SIMカード事情|現地での購入方法とおすすめプラン

空港で購入できるプリペイドSIMの特徴

アブダビ空港では、到着直後に簡単にSIMカードを購入できます。

Etisalatの主要プランとして、2GB+30分通話が49 AED(約2,000円)で28日間利用可能で、短期旅行者に最適です。より多くのデータが必要な場合は、無制限データ+100分通話が319 AED(約12,900円)で10日間利用できるプランもあります。

duでは同様に2GB+30分通話を49 AED(約2,000円)で28日間提供していますが、無制限データプランは199 AED(約8,100円)で7日間と、より短期間でコストパフォーマンスに優れています。

空港でのSIM購入は英語対応スタッフが常駐しており、パスポートがあれば即座に開通可能です。また、多くの観光地やレストランの場所が事前にプリセットされており、観光客にとって非常に便利な仕様となっています。

市内ショップで契約できる主要キャリアのプラン

市内の正規代理店では、より多様なプランと長期契約オプションが利用できます。

Etisalatは国内最大手で、カバレッジ99%を誇る最も信頼性の高いキャリアです(*11)。duはカバレッジ98%で都市部に特化したサービスを提供し、Virgin Mobileはデータ重視のプランで若い世代に人気があります。Virgin Mobileの21GB+通話プランは142.86 AED(約5,800円)で7日間利用でき、データ使用量の多いユーザーに適しています。

市内ショップでの契約メリットは、詳細な料金説明や使用方法の案内を日本語または英語で受けられることです。また、長期滞在者向けには月額プランや年間契約による大幅割引も提供されており、移住者や駐在員にとってコストメリットが大きくなっています。

eSIMは使える?アブダビでの利用メリットと注意点

アブダビでeSIMを利用するメリット

アブダビではeSIMが積極的に普及しており、主要キャリアのEtisalatとduの両社がeSIMサービスを提供しています。

両社ともQRコードでの即時アクティベーションに対応しており、物理的なSIMカード交換の手間が不要です。国際eSIMプロバイダーも充実しており、Airaloでは9.50ドル(約1,370円)から1GB・7日間のプランが利用できます。GigSkyは59.99ドル(約8,640円)で5GB・30日間という長期プランも提供しています。

eSIMの最大のメリットは、複数の通信プランを一つのデバイスで管理できることです。日本の携帯番号を維持しながら現地データプランを追加したり、ビジネス用とプライベート用を使い分けたりできます。

また、アクティベーションが瞬時に完了するため、到着と同時にインターネット接続が可能で、特に初回渡航時の安心感が大きいという利点があります。

アブダビでeSIMを利用する際の注意点

eSIM利用時にはいくつかの注意点があります。

まず、デバイスがeSIMに対応している必要があり、iPhone XS以降やPixel 3以降、Samsung Galaxy S20以降などの比較的新しい機種でなければ利用できません。また、日本でSIMロックがかかっている端末では、事前にSIMロック解除手続きが必要です。

eSIMプロファイルの削除や再インストールは物理SIMより複雑で、誤って削除すると復旧に時間がかかる場合があります。現地でのサポートも物理SIMに比べて限定的で、トラブル時の対応は主にオンラインまたは電話となります。

さらに、一部の古いローミング協定では、eSIMでの国際ローミングに制限がある場合もあります。購入前には必ず対応機種の確認と、使用予定期間中のサポート体制について確認することが重要です。料金プランも物理SIMより選択肢が限られる場合があるため、用途に応じた比較検討が必要です。

ポケットWifiは必要?旅行と移住での最適な使い分け

短期旅行ではポケットWifiが便利に使える

短期旅行においてポケットWifiは最も便利で確実な通信手段です。現地での手続きが最小限で済み、複数デバイスでの同時接続が可能なため、スマートフォン、タブレット、ノートパソコンを同時に使用できます。

料金面では4日間1GBプランが38.60ドル(約5,560円)からとなっており、保証金250 AED(約10,100円)が必要ですが返却時に返金されます。主要なプロバイダーとしてTravel Wifiが7ドル(約1,010円)、Skyroamが9ドル(約1,300円)の日額料金で、最大10デバイスまで接続可能です。

言語の壁やローカルな手続きの複雑さを避けられ、日本出発前にウェブサイトで予約し、空港で受け取るだけの手軽さが魅力です。通信制限や速度制限についても事前に明確に確認でき、予期しない高額請求の心配もありません。

短期滞在では、この確実性と利便性が最も重要な要素となります。

長期移住ではSIMやeSIMが主流の通信手段

長期滞在や移住では、現地SIMカードやeSIMが経済的で実用的な選択となります。

月額プランや年間契約により大幅なコスト削減が可能で、ポケットWifiの日額料金と比較すると長期的には非常に経済的です。アブダビは世界最高水準の環境下なので、日常生活に必要な全ての通信ニーズに対応できます。

現地番号を取得することで、銀行口座開設や各種契約手続きもスムーズに進められます。主要キャリアのEtisalatやduでは、駐在員向けの特別プランや家族向けシェアプランも提供されており、複数人での利用ではさらにコストメリットが向上します。

また、5G対応プランも充実しており、リモートワークやオンライン会議にも十分対応できる高品質な通信環境を確保できます。

FAQ|アブダビ旅行・移住の通信についてよくある質問

アブダビで日本のVPNサービスは問題なく使える?

日本のVPNサービスは適切な目的での使用であれば問題なく利用できます。

TDRA公式声明では企業の内部ネットワークアクセスや正当なビジネス目的でのVPN使用は合法とされています。ただし、犯罪目的での使用には最大200万AED(約8,100万円)の罰金が科せられるため、利用規約を遵守し信頼できるサービスを選択することが重要です。

SIMカードは空港と市内どちらで買うのが安くて便利?

空港での購入が最も便利で確実です。

Etisalatとduの両社が同一料金49 AED(約2,000円)で2GB+30分通話・28日間プランを提供しており、到着直後から利用開始できます。市内ショップでは長期プランや家族向けプランなど選択肢が豊富ですが、短期滞在なら空港購入が最適です。英語対応スタッフが常駐しており、観光地情報もプリセットされています。

ポケットWifiを日本から持ち込むのと現地契約ではどちらがお得?

短期旅行なら日本からのレンタルが便利で確実です。

現地ポケットWifi料金は4日間38.60ドル(約5,560円)ですが、日本の海外用レンタルWifiと大差ありません。ただし現地契約では保証金250 AED(約10,100円)が必要で、手続きも英語対応となります。7日以上の滞在なら現地SIMカードが最も経済的で、duの無制限プラン199 AED(約8,100円)・7日間が特にコストパフォーマンスに優れています。

まとめ|アブダビ旅行・移住でのVPNとネット対策の要点

アブダビでの通信環境は世界最高水準で、インターネット普及率99%(*1)、モバイル速度527.65 Mbps(*7)という優れた基盤が整っています。

短期旅行ではポケットWifiが最も便利で、4日間38.60ドル(約5,560円)から利用可能です。長期滞在ではSIMカードが経済的で、空港での購入なら49 AED(約2,000円)から28日間利用できます。VPNは適切な目的での使用が合法で、公共WiFiのセキュリティ対策や日本のオンラインサービス利用に必須です。

2025年には公共WiFi経由の攻撃が12,000件以上発生しており(*5)、安全対策として信頼できるVPNサービスの導入が推奨されます。通信手段の選択は滞在期間と用途に応じて最適化し、事前準備によって快適なアブダビ生活を実現できます。

出典元

執筆者

オクマン編集部のアバター オクマン編集部 中東担当チーム

オクマン編集部 中東担当チームです。ドバイ、アブダビ、エジプトの不動産市場の専門家が集結し、有益な情報をお届けします。

信頼できる現地物件・現地デベロッパーの紹介なども行ってますので、中東への不動産投資を検討の際は、オクマンに気軽にご連絡ください。心よりお待ちしております。お客様窓口 https://okuman-go.jp/contact/

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