【2025年最新】日本人必見!エジプトの入国ビザ&Eビザ申請手続き完全ガイド

目次

はじめに:2025年最新のエジプトビザ情報


エジプトは近年、人口1億人を超える市場規模や戦略的な地理位置などから、 日本企業や投資家にとって注目度が増している新興ビジネス拠点です。 2025年現在、新型コロナウイルスに係る水際措置は終了しており、 ワクチン接種証明書や陰性証明書の提示は不要となっています。 こうした状況下でエジプトへのビジネス渡航需要はさらに高まっており、 最新のエジプトビザ情報を正しく把握する重要性も増しています。

渡航先のビザ要件に不備があると、貴重な出張機会のロスや商談キャンセルといったリスクにつながりかねません。 特に日本人ビジネスパーソン・投資家にとって、2025年時点での最新ビザ制度を理解し適切に対応することは、 円滑な海外ビジネス展開の鍵と言えます。

本記事では、エジプトの各種ビザ(査証)制度と取得手続きについて詳しく解説します。 短期の商談訪問で利用する観光ビザや電子ビザ(Eビザ)から、投資案件で長期滞在を検討する場合のオプションまで、 エジプトへの渡航を成功させるための完全ガイドとしてお役立てください。

エジプトビザの主な種類:投資家やビジネス渡航者が押さえておきたい基礎知識

エジプトへの入国には原則ビザ(査証)が必要であり、日本国籍者も例外ではありません。 ビジネス渡航や投資でエジプトを訪れる際に知っておくべき主なビザの種類を以下にまとめます。

ビザ名滞在可能日数主な取得書類・要件主な費用目安
観光ビザ(Tourist Visa)30日 パスポート残存有効期間6か月以上、
往復航空券の準備推奨
25USD(シングル)
業務ビザ(Business Visa)30日 招聘状、勤務先推薦状など英文書類、
パスポート残存有効期間6か月以上
25USD~
Eビザ(電子ビザ)30日 オンライン申請、
パスポート残存有効期間6か月以上
25USD(シングル)、
60USD(マルチプル)
アライバルビザ(Visa on Arrival)30日 空港で取得、
パスポート残存有効期間6か月以上
25USD(シングル)、
60USD(マルチプル)
長期滞在ビザ(投資・就労ビザ)1~5年 投資ビザ・就労ビザ取得要件、
不動産購入や投資額に応じて異なる
5万USD以上の投資で1年、
20万USD以上で5年許可など

観光ビザ(Tourist Visa)

一般的な短期滞在用ビザです。観光目的はもちろん、30日以内程度の短期出張・商談にも事実上よく利用されています。 シングルビザ(単一入国査証)は最長30日間滞在可能で、一度入国するとビザは消化されます。 マルチプルビザ(数次入国査証)は有効期間内であれば何度でも再入国可能なタイプで、 エジプト大使館で取得する場合、発給日から約3か月の間に複数回入国できる仕様です。 観光ビザはいずれも基本的に到着後の滞在許可は30日間となります。

業務ビザ(Business Visa)

現地での商談、会議出席、契約締結などビジネス目的で訪問する際に推奨されるビザです。 短期商用ビザとも呼ばれ、滞在可能日数や有効期間は観光ビザと同様(30日以内滞在、発給日から2か月有効のシングル等)ですが、 申請時に英文の招聘状または勤務先からの推薦状などビジネス渡航であることを示す書類提出が求められます。

また日本国内のエジプト大使館で業務ビザを取得する際、往復航空券の予約確認書も必要です。 ビジネス渡航者は観光ビザで入国するケースもありますが、より正式な商用渡航として扱いたい場合や 複数回出入りする可能性がある場合は、業務ビザ取得が望ましいでしょう。

電子ビザ(Eビザ)

エジプト政府が導入したオンライン申請可能な電子渡航認証システムです。 2017年頃から運用が始まり、2025年現在では日本を含む多くの国籍が利用できます。 日本人もEビザの利用対象であり、観光目的だけでなくビジネス会議への出席など商用目的でも 最長30日間の滞在が許可されます。

シングル(一回限り入国)またはマルチプル(複数回入国)のEビザを オンライン上で申請・取得でき、取得までの所要は通常4営業日以内と迅速です。 詳細は後述しますが、大使館に出向かず自宅やオフィスから手続きが完了する利便性が大きな特徴です。

アライバルビザ(Visa on Arrival)

日本の一般旅券所持者は、事前にビザを取得していなくてもエジプトの主要空港到着時に 空港ビザカウンターで観光ビザを取得可能です。空港で係官にパスポートを提示し、 所定の手数料25米ドル(現金)を支払うことで30日間有効の観光ビザシールが発給されます。

また空港では希望すればマルチプル(数次入国)ビザを約60米ドルで取得できるとの情報もあります。 ただしこの到着ビザ制度は予告なく変更・停止される可能性があり、 過去には突然対象国が制限された例も報告されています。 確実な渡航のためには事前取得が推奨される点に留意が必要です。

長期滞在用ビザ・在留許可

上記はいずれも30日前後の短期滞在を想定したビザですが、投資案件で長期滞在する場合や 現地法人に駐在・就職する場合は、就労ビザ(ワークビザ)や投資家ビザといった別種の在留資格が必要になります。 就労ビザは現地企業からの雇用契約を得た外国人向けで、長期間の滞在と就労許可が伴います。

また近年エジプト政府は海外からの投資誘致のため投資家向けの在留プログラムも整備しつつあります。 例えば2023年には一定額の不動産購入や銀行預金を条件に1〜5年の居住許可が得られる 投資ビザ制度が法改正によって導入されました。 総額5万ドル以上の投資で1年許可、20万ドル以上で5年許可といった枠組みで、 投資を維持する限り更新可能な一時居住権が与えられます (ただしこの投資ビザは恒久的な永住権や市民権取得には直結しない制度です)。

長期滞在を伴う本格的な進出の場合、現地政府機関や専門コンサルタントの支援を受けつつ
適切なビザカテゴリーを取得することが重要です。

Eビザ(電子ビザ)の特徴と通常ビザとの比較

電子ビザ(Electronic Visa, e-Visa)はオンライン上で事前申請・取得できる デジタル形式のビザで、エジプト入国手続きを大幅に簡素化する画期的な仕組みです。 一方、「通常ビザ」とここで呼ぶのは、従来通りエジプト大使館・領事館で発給を受けるビザや 空港での到着ビザを指します。両者の違いを比較し、メリット・デメリットを整理します。

ビザ申請フローチャート

Eビザ(オンライン申請)の流れ

1. オンライン公式サイトにアクセス

2. アカウント登録 & 申請フォーム入力

3. 書類アップロード & オンライン決済

4. 審査完了 → Eメール承認通知

5. Eビザ受領 & 印刷
(渡航当日パスポートとセットで持参)

通常ビザ(大使館/到着ビザ)の流れ

1. 必要書類の準備
(パスポート・写真・招聘状など)

2. 大使館申請
(郵送 or 窓口受付)

3. 書類審査 & 手数料支払い

4. ビザ発給
(到着ビザの場合は空港カウンターで取得)

5. パスポート返送
(発給済ビザシール貼付)

申請方法の違い

Eビザはインターネット経由で公式ポータルサイトから申請し、オンライン決済で手数料を支払います。 一連の操作は自宅やオフィスのパソコンから完結し、大使館等に出向く必要がありません。 申請フォームへの入力、パスポート画像など必要書類のアップロード、クレジットカード決済までオンラインで行い、 審査承認後はEメールで電子ビザ(PDF等)が送付されます。

一方、通常ビザはエジプト大使館に書類を郵送または持参して申請する必要があります。 日本では2020年以降、大使館窓口での直接受付は停止され郵送申請のみとなっており、 申請書やパスポート現物、写真、招聘状等を一式郵送しなくてはなりません。 また到着ビザの場合は現地空港のカウンターで申請手続きを行います。

取得までの所要時間

Eビザは通常申請から3〜5営業日程度で審査完了することが多く、 日本人申請者の場合「遅くとも4営業日以内」に結果が出るのが一般的です。 もっとも余裕を見て渡航の少なくとも7日前までには申請を済ませておくことが推奨されています。

一方、通常ビザ(郵送申請)の場合、郵送往復と大使館での処理時間を合わせて 1〜2週間程度は見込むべきでしょう。大使館では月末月初にビザ発給業務を停止する期間があるなど、 時期によって処理日数が延びるケースも報告されています。 到着ビザは空港で即日発給されますが、入国審査前にビザ購入手続きを行うため 入国審査場での待ち時間が発生します。観光客の多い時間帯ではビザ取得の行列が長くなる可能性もあり、 時間に余裕がない出張ではリスクとなりえます。

費用と支払方法

2025年現在、エジプトの観光シングルビザ費用は25米ドル(約3,736円)と定められており、 Eビザ申請時もオンライン決済で25ドル相当額が課金されます。 マルチプル(複数回入国)ビザの場合、オンラインでは60ドル程度の手数料となります。 クレジットカード(Visa、Masterなど)での支払いが基本で、公式ポータル以外の民間代行サイトでは 倍額近い手数料を請求されるケースもあるため注意が必要です。

一方、大使館申請の場合は日本円建てで手数料を支払います(為替レートにより変動)。 空港到着ビザでは米ドル現金のみ受け付けとなり、お釣りが出ないこともあるため25ドル紙幣を用意しておくとスムーズです。

許可証の形態

Eビザは電子データとして発行されるため、渡航者は事前にプリントアウトしたEビザ証書を持参するか、 スマートフォン等で電子ビザのデータを提示します(念のため紙で印刷しておくことが推奨されます)。 これに対し、大使館発給のビザや空港ビザはパスポートにビザシール(ラベル)が貼付されるか、 スタンプが押印されます。いずれの場合も入国時にパスポートに入国スタンプが押され、 そこに許可された滞在期限日が記載されます。

信頼性とリスク

Eビザは公式ポータルから申請すれば基本的に確実に取得できますが、 第三者の代行サイトに誤って申し込むトラブルに注意が必要です。 必ずエジプト政府運営の公式サイト(visa2egypt.gov.eg)を利用しましょう。 またEビザ申請時に入力ミスや書類不備があると承認が遅れたり拒否されたりする恐れがあります。

通常ビザ申請でも同様ですが、特にオンラインでは申請者自身が全入力を行うため送信前の内容確認が重要です。 到着ビザの場合、前述のように航空会社が搭乗時にビザ未所持の乗客に警告するケースもあり、 「現地で取るつもり」と説明しても最悪搭乗を拒否されるリスクはゼロではありません。

総じて、短期の商用訪問であればEビザの活用が非常に便利であり、自宅から短時間で申請できる点で 忙しいビジネスパーソンには有用です。一方で「申請期限ギリギリになってしまった」 「パスポートを預けても問題ないので確実にビザを取りたい」といった場合は、 大使館経由の取得も検討する価値があります。また年に何度もエジプトに往来するような投資家の場合、 後述する長期有効のマルチプルビザを取得しておくと毎回の申請手続きが省けるメリットがあります。

2025年最新:エジプトビザ(Eビザ)申請手続きの全体フロー

エジプトのビザ申請手続きは、大まかに「オンラインでのEビザ取得」または 「在日エジプト大使館での申請」という二通りに分かれます。 ここでは主要なEビザ申請の手順を中心に、必要に応じて大使館申請の場合も補足しながら 全体の流れを整理します。

Eビザ申請:ステップバイステップガイド

1. 公式ポータルアクセス&アカウント作成

エジプト政府公式のEビザポータルサイトにアクセスし、利用者登録を行います。
アカウント作成後にログインできるようになるため、メール認証などを確認してください。

2. 申請フォーム入力

氏名やパスポート番号、入国予定日などの基本情報を入力します。
記載ミスがないか、送信前に必ず確認してください。

3. 書類アップロード

パスポートの顔写真ページや、必要に応じて証明写真のデジタルデータをアップロードします。
画像が不鮮明にならないように解像度に注意しましょう。

4. 決済・審査待ち

クレジットカードやデビットカードで手数料を支払います。
決済完了後は審査結果が届くまでメールをこまめにチェックしてください。

5. 承認通知&ビザ印刷

審査が完了するとメールで承認通知が届きます。
PDF等の電子ビザを必ず印刷し、出国の際にパスポートとともに携行しましょう。

エジプト到着後の手続き

カイロ国際空港などに到着したら、まずイミグレーション(入国審査)に進みます。 Eビザ所持者の場合、パスポートとプリントアウトしたEビザを提示すると、 係官がシステム上で事前承認を確認します。

その後パスポートに入国スタンプが押され、 滞在許可期限(日付)が明示されます。この期限を必ず確認し、 30日を超えて滞在しないよう注意してください。 万一、滞在延長が必要になった場合は現地で内務省移民局に延長申請を行う必要があります (延長ビザ取得には追加費用150ドル程度がかかるとの情報もあります)。

以上がEビザ取得の基本的な流れです。なお、在日エジプト大使館での郵送申請を選ぶ場合は、 ステップ2までは共通で行い(紙の申請書フォームに記入)、写真・パスポート原本・招聘状など 必要書類一式をまとめて大使館宛に郵送します。

大使館での処理後、 ビザシールが貼付されたパスポートが返送されてくる流れです。 所要時間は郵送日数も含め1〜2週間以上となるため、緊急渡航には不向きですが 「オンライン申請に不安がある」「パスポート上に正式なビザが欲しい」という場合に利用されています。

2025年時点ではEビザ制度が安定して運用されており、多くの日本人ビジネス渡航者は オンラインで事前取得する方法を選択しています。 しかし、手続きを進める中で思わぬトラブルに遭遇するケースも皆無ではありません。 次章では、実務上起こりやすいトラブルとその解決策について解説します。

実務上で起こりやすいトラブル&解決策:書類不備・申請期限のミスなど

ビザ申請は細かな要件を満たす必要があるため、ビジネスの現場では手続き上のトラブルが起こりがちです。 ここではエジプトビザ申請で日本人が陥りやすいミスや問題点を洗い出し、 それぞれの対処法・予防策を紹介します。

トラブル内容起こる原因解決策
パスポート有効期限の不足 残存期間6か月以上という要件に気づかず、
更新手続きを後回しにしてしまう
渡航スケジュールが決まり次第、
有効期限を最初に確認して更新を優先する
オンライン決済エラー カード会社の海外決済制限、
異なるブランドのクレジットカードが必要な場合がある
別のカードを用意する、
または事前にカード会社へ制限解除を依頼する
入力ミス(タイポ) パスポート番号やローマ字表記を
うっかり誤入力する
送信前に第三者とダブルチェックし、
誤りがあれば再申請する
申請タイミングの遅れ 出発直前までビザの存在を忘れ、
間に合わなくなる
旅程確定後すぐに着手し、
緊急時は到着ビザも検討する
ビザ有効期間切れ 発給日から使わずに期限が切れる、
一度出国後に再入国できないなどの勘違い
有効期限を手帳に控え、
マルチプルビザが必要なら事前に申請

以上のようなトラブル事例と対策を押さえておけば、エジプトビザ申請で困る可能性は格段に減るはずです。 とはいえ、「ビザ申請に時間を割くより本業に集中したい」というビジネスパーソンも多いでしょう。 そのような場合に役立つのが、専門の代行サービスや社内外のサポート機関の活用です。 次章では、日本人投資家向けにビザ取得をスムーズにする企業・専門機関の活用法をアドバイスします。

執筆者

オクマン編集部のアバター オクマン編集部 中東担当チーム

オクマン編集部 中東担当チームです。ドバイ、アブダビ、エジプトの不動産市場の専門家が集結し、有益な情報をお届けします。

信頼できる現地物件・現地デベロッパーの紹介なども行ってますので、中東への不動産投資を検討の際は、オクマンに気軽にご連絡ください。心よりお待ちしております。お客様窓口 https://okuman-go.jp/contact/

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