ベトナム不動産セミナーの内容と選び方|日本人投資家向け無料イベント・デベロッパー説明会・実務講座

ベトナム不動産セミナーの全体像【図解あり】

ベトナム不動産セミナーとは日本人投資家向けの情報提供イベント
ベトナム不動産セミナーは、日本人投資家に向けてベトナムの不動産市場情報や投資機会を提供する専門イベントです。
近年開催された主要なベトナム不動産・投資セミナーの実績は以下の通りです。
| 開催時期 | 開催地 | 参加企業・投資家数 | 開催形式 |
|---|---|---|---|
| 2023年4月 | ベトナム国内 | 約180社 | 大規模ワークショップ |
| 2023年11月 | ハノイ | 複数社(JETRO主催) | ハイブリッド(対面+Zoom+ライブストリーミング) |
| 2024年11月 | 東京 | 100社以上 | 投資促進セミナー |
| 2025年7月(予定) | 群馬(JETRO群馬) | 会場30名+オンライン無制限 | ハイブリッド(対面相談付き) |
| 2026年1月(予定) | ハノイ | 未定(JETRO+METI主催) | ハイブリッド(午後開催・英語) |
出典:VnExpress (2024年11月)、VietnamPlus (2023年4月)、JETRO公式サイト (2023~2025年)、Ministry of Economy, Trade and Industry (2025年12月)
日本国内では、政府機関や民間企業が主催する形式が一般的で、2024年11月には東京で100社以上の日本企業が参加する大規模セミナーが開催されました(*1)。また、2023年4月には約180の日本企業と投資家が参加する大規模ワークショップも実施されています(*2)。
セミナーの開催形式は、オンライン参加と会場参加を組み合わせたハイブリッド型が主流です。
2025年7月に予定されているセミナーでは、会場参加枠30名に加えてオンライン参加枠が無制限で提供されます(*3)。内容は、ベトナムの最新経済概況、事業展開の魅力、現地進出企業の体験談などが扱われ、会場参加者には終了後の対面相談も可能です。
日本人投資家にとってベトナムは魅力的な市場として評価されており、調査では多くの投資家が「ベトナムには大きな可能性があり、安定した利益をもたらす」と評価しています(*4)。
セミナーは、こうした投資機会を具体的に理解し、リスクを把握するための重要な情報源となっています。
セミナーの3つのタイプ|無料イベント・デベロッパー説明会・実務講座
ベトナム不動産セミナーは、主催者と目的によって3つのタイプに分類されます。
| 項目 | 無料セミナー | 有料ビジネスセミナー | 実務トレーニング講座 |
|---|---|---|---|
| 参加費 | 無料(0円) | 65万~80万VND (約3,900~4,800円) |
260万VND以上 (約15,600円以上) |
| 所要時間 | 約2時間 | 約2時間 | 5時間~5日間 |
| 主催者 | 政府機関・公的団体 (JETRO等) |
ビジネス団体・業界団体 (AmCham Vietnam等) |
専門教育機関・ 不動産コンサルタント |
| 対象者レベル | 初心者 (市場調査段階) |
中級者 (物件検討段階) |
上級者 (購入決定済み) |
| 主な内容 | ・市場概況 ・投資環境基礎知識 ・経済動向解説 |
・専門トピック解説 ・プレゼンテーション ・質疑応答 |
・契約書チェック方法 ・銀行口座開設手順 ・税務申告実務 |
| 参加のメリット | ・無料で全体像把握 ・公的機関の信頼性 ・気軽に参加可能 |
・専門知識の習得 ・業界専門家との交流 ・実践的事例研究 |
・実務書類の取扱い ・個別コーチング ・購入後サポート |
| 開催形式 | ハイブリッド (オンライン無制限) |
対面またはオンライン | 主に対面 (一部オンライン) |
出典:JETRO公式サイト (2025年7月予定セミナー情報)、AmCham Vietnam (2019年9月)、Laimoon Vietnam (2024年トレーニングコース価格調査)
まず1つ目は、政府機関や公的団体が主催する無料セミナーです(*3)。参加費は無料で、ベトナム市場の概況や投資環境の基礎知識を提供します。開催時間は2時間程度で、初心者向けの内容が中心です。
2つ目は、ビジネス団体や業界団体が主催する有料セミナーです。参加費は65万~80万VND(約3,900~4,800円)で、2時間の専門トピックについてプレゼンテーションと質疑応答が行われます(*5)。特定のテーマに焦点を当てた中級者向けの内容です。
3つ目は、実務スキルの習得を目的とした実務トレーニング講座です。参加費は260万VND以上(約15,600円以上)で、5時間から5日間にわたるプログラムが提供されます。内容は、契約書の読み方、銀行口座開設の手順、税務申告の実務など、実際の投資活動に直結する知識が中心です。
参加対象者と目的別の選択基準
セミナーの参加対象者は、主催者によって異なりますが、一般的には初心者から経験豊富な投資家まで幅広く受け入れられています。
投資レベルと目的に応じた最適なセミナー選択基準を整理すると、以下のようになります。
| 投資レベル | 投資状況 | 推奨セミナータイプ | 参加目的 | 習得できる知識 |
|---|---|---|---|---|
| 初心者 | 市場調査段階 (情報収集中) |
無料セミナー (政府機関主催) |
・市場全体像の把握 ・投資環境の理解 ・基礎知識の習得 |
・GDP成長率と市場規模 ・法規制の基本 ・主要都市の特徴 |
| 中級者 | 物件検討段階 (エリア選定中) |
有料ビジネスセミナー デベロッパー説明会 |
・具体的物件情報の入手 ・エリア別価格比較 ・投資戦略の策定 |
・エリア別利回り実績 ・物件価格の妥当性 ・デベロッパー評価方法 |
| 上級者 | 購入決定済み (手続き準備中) |
実務トレーニング講座 (5時間~5日間) |
・契約手続きの習得 ・税務申告方法の理解 ・運用管理の実践 |
・売買契約書のチェック ・銀行口座開設手順 ・賃貸管理ノウハウ |
| 経験者 | 物件運用中 (2件目検討) |
専門テーマセミナー デベロッパー説明会 |
・新規開発情報の入手 ・ポートフォリオ拡大 ・最新法規制の確認 |
・新興エリアの開発計画 ・税制改正の影響 ・出口戦略の最適化 |
出典:INA Group (2025年5月)、JETRO公式サイト、Global Property Guide Vietnam (2025年7月)、Vietnam Briefing (2024年)
公的セミナーでは「海外展開を希望する企業」を対象としており(*3)、個人投資家も含めて誰でも参加可能です。初心者の場合は、まず無料の概要セミナーに参加して市場全体を理解することが推奨されます(*6)。
投資目的によって選ぶべきセミナータイプも変わります。
市場調査段階の初心者には、無料の政府主催セミナーが適しています。具体的な物件購入を検討している中級者には、デベロッパーが主催する説明会や有料のビジネスセミナーが有益です。
すでに購入を決定し、実務手続きを学びたい上級者には、実務トレーニング講座が最適です。
参加前には、セミナーの詳細な募集要項を確認してください。参加対象者の条件や前提知識の有無は主催者ごとに異なるため、自身の投資レベルと目的に合致しているかを事前に確認することが重要です。
無料セミナーで学べる内容|日本人投資家向け学習プログラム

ベトナム不動産市場の現状と成長性の解説
無料セミナーでは、まずベトナム不動産市場の規模と成長予測が詳しく解説されます。
ベトナム不動産市場の規模推移と成長見通しを視覚的に示すと、以下のグラフの通りです。
出典:IMARC Group (2025年12月)、Mordor Intelligence (2026年1月)
2025年時点でベトナムの不動産市場規模は300億ドル(約4兆5,000億円)に達しており、2034年までに348億ドル(約5兆2,200億円)へ成長する見込みです(*7)。特に住宅市場の成長率が高く、2026年の341.2億ドル(約5兆1,180億円)から2031年には589.3億ドル(約8兆8,395億円)へと、年平均成長率11.55%で拡大すると予測されています(*8)。
経済成長との関連性も重要なテーマです。
ベトナムのGDP成長率は2024年に7.09%を記録し、2025年第2四半期には7.96%と過去3年間で最高水準に達しました(*9)。この高い経済成長が不動産市場を支えており、2019年から2024年の5年間で住宅価格は59%上昇しています(*10)。アパートメント投資の収益率も過去10年間で197%に達し、主要都市部では年間10~15%のキャピタルゲイン率が記録されています。
セミナーでは、これらの統計データをグラフや表を用いて視覚的に示しながら、日本人投資家にとっての投資タイミングや市場の魅力が説明されます。また、成長を支える要因として、都市化の進展や中間所得層の拡大についても触れられます。
ベトナム不動産市場の詳細な投資環境については、こちらで詳しく書いています↓

日本人投資家の成功事例と利回り実績の紹介
無料セミナーでは、日本企業によるベトナム不動産への大規模投資事例が紹介されます。
大手企業の中には、カントー市に2.16億ドル(約324億円)、ドンナイ省に2.61億ドル(約391億5,000万円)を投資し、合計で24,000戸のアパートメントを含む8つのプロジェクトを展開した例があります(*4)。また、タインホア省の工業団地開発に1.158億ドル(約173億7,000万円)を投資した事例もあります。
東京を拠点とする企業の中には、ホーチミン市第7区で5億ドル(約750億円)規模の住宅プロジェクトを手掛けているケースもあり、日本の投資家にとってベトナム市場が大きな機会であることを示しています。これらの企業レベルの投資実績は、市場の安定性と成長性を裏付ける重要な指標として紹介されます。
利回りについては、市場平均データが提示されます。
2024年のベトナム不動産の平均賃貸利回りは4%で(*11)、ホーチミン市では4~6%、ハノイでは5~7%となっています(*12)。都心部の高需要エリアでは利回りが2~4%とやや低めですが、安定した賃貸需要が見込めます。
物件エリア別の特徴と価格帯の比較
無料セミナーでは、ベトナム主要都市の物件価格と地域特性が比較されます。
ハノイの中価格帯物件は、2024年時点で1平方メートルあたり6,900万VND(約41万4,000円)となり、前年比で28%上昇しました(*10)。一方、ホーチミン市の平均価格は1平方メートルあたり1億600万VND(約63万6,000円)で、2021年の9,400万VND(約56万4,000円)から上昇傾向が続いています。
新築コンドミニアムの価格も急上昇しており、ホーチミン市では1平方メートルあたり6,600万VND(約39万6,000円)で、前年比30%の増加を記録しました。これらの価格動向は、投資家がどのエリアに注目すべきかを判断する材料となります。
地域開発の観点では、北部のハイフォン、バクニン、クアンニンが工業地帯として発展しており、南部ではビンズン、ドンナイ、ロンアンが産業回廊を形成しています(*8)。特にハイフォンは、2023年に35億ドル(約5,250億円)の産業投資を受けて、2026年から2031年にかけて年平均成長率13.86%で最速の成長が見込まれています。
セミナーでは、こうした地域ごとの開発計画と投資適性が詳しく説明されます。
デベロッパー説明会の内容|物件情報と購入条件の説明プログラム

特定物件の立地・設備・仕様の詳細説明
デベロッパー説明会では、具体的な開発プロジェクトの詳細が紹介されます。
大規模イベントでは、20の販売代理店から1,600名以上の販売専門家が参加する例もあります(*13)。こうした大規模イベントでは、建物の上棟完成後に実物の物件を見学できる機会が提供されます。
説明会では、物件の種類、具体的な住所、土地証明書の詳細が提示されます。
番号、面積、使用目的などの基本情報に加え、建物の設備仕様として、間取り図、使用される建材のグレード、共用施設の詳細が説明されます。プール、ジム、駐車場などの共用設備についても具体的に示されます。立地については、最寄りの商業施設、学校、病院、公共交通機関へのアクセス時間が具体的な数値で示されます。
プレゼンテーションの構成は、物件紹介、投資家が直面する課題の特定、物件がその課題をどう解決するかの提示、データによる裏付け、実際の物件デモンストレーションという流れで進みます(*14)。なお、説明会の内容は物件とデベロッパーによって異なるため、参加前にプログラムの詳細を確認することが重要です。
販売価格・支払スケジュール・割引条件の提示
デベロッパー説明会では、具体的な価格設定と支払条件が明示されます。
デベロッパー説明会で提示される典型的な支払スケジュールを整理すると、以下の表のようになります。
| 支払段階 | タイミング | 支払割合 | 金額例 (3,300万VND/㎡の50㎡物件) |
|---|---|---|---|
| 初期預金 | 予約時 | 5~10% | 825万~1,650万VND (約4.95万~9.9万円) |
| 基礎工事完了時 | 建設開始後3~6ヶ月 | 15~20% | 2,475万~3,300万VND (約14.85万~19.8万円) |
| 躯体工事完了時 | 建設開始後9~12ヶ月 | 20~30% | 3,300万~4,950万VND (約19.8万~29.7万円) |
| 内装工事完了時 | 建設開始後15~18ヶ月 | 20~25% | 3,300万~4,125万VND (約19.8万~24.75万円) |
| 引渡時 | 竣工・引渡 | 25~35% | 4,125万~5,775万VND (約24.75万~34.65万円) |
出典:VnExpress (2025年7月)、ANT Lawyers (2025年12月)
支払スケジュールは、建設進捗に応じた段階的支払いが一般的です。
まず、物件を予約するために購入価格の5~10%の預金が必要です(*15)。建設中物件の場合、基礎工事完了時、躯体工事完了時、内装工事完了時など、建設の各段階に合わせて分割払いが設定されます。
割引条件も提示されます。
ある事例では、75億VND(約4,500万円)の入札価格に対して5億VND(約3,000万円)の割引が適用されました。また、低層住宅プロジェクトでは68億VND(約4,080万円)からの価格設定がありました。早期購入割引、一括払い割引、複数戸購入割引など、デベロッパーごとに異なる条件が用意されています。
購入後の管理代行サービスと保証内容の説明
デベロッパー説明会では、購入後のサポート体制が詳しく説明されます。
売買契約書には、物件引渡しと保証に関する義務、遅延や契約違反時の罰則が明記される必要があります(*15)。引渡し時には、壁、床、給排水システム、電気設備、備品の状態を確認するチェックリストに基づいて検査が行われます。
賃貸管理サービスについては、テナント募集に対して1か月分の家賃相当額の手数料が一般的です。
デベロッパーや提携管理会社は、テナントの募集、契約手続き、家賃の回収、物件のメンテナンスを代行します。ベトナムの法律では、家主は物件を良好な状態に維持し、居住性に影響する修繕を迅速に行う責任があります。
保証内容としては、構造体の欠陥、設備の初期不良、仕上げの品質問題に対する保証期間が設定されます。保証期間中に発見された問題については、デベロッパーが無償で修理または交換を行います。ただし、管理代行サービスの詳細は各デベロッパーによって異なるため、説明会で具体的な条件を確認することが重要です。
実務講座の内容|契約・登記・管理運用まで学べる実践プログラム

売買契約書のチェックポイントと登記手続きの実践知識
実務講座では、ベトナムの不動産公証プロセスが詳しく教えられます。
公証手続きは、書類準備、提出、受領、公証実施の4つのステップで構成されます(*16)。必要書類には、レッドブック証明書、身分証明書またはパスポート、住民登録証明書、婚姻証明書が含まれます。レッドブック証明書とは、土地使用権を証明する公式文書のことです。
契約書のチェックリストには、当事者の本人確認、物件詳細の正確性、預金額の明記、契約違反時の対応、履行期限が含まれます(*17)。預金額は、数字と文字の両方で明記し、支払方法も具体的に記載する必要があります。契約内容に不明な点がある場合は、署名前に必ず専門家に相談することが推奨されます。
登記手続きの期間も明確に定められています。
土地使用権の譲渡登記は10営業日以内に完了します。初回の土地登記は20営業日以内、証明書の発行は3営業日以内です。2024年に施行された政令により、電子登記の処理期間が30日から23日に短縮されました(*18)。
講座では、これらの手続きを実際の書類サンプルを用いて学び、期限管理の方法も習得できます。
契約時のリスク(デベロッパー倒産・法改正・レッドブック未取得など)と具体的な回避策については、こちらで詳しく書いています↓

現地銀行口座開設と海外送金の手順
実務講座では、ベトナムでの銀行口座開設に必要な書類と手順が教えられます。
必要書類は、パスポート原本と公証済みコピー、ビザ、収入源の証明です(*19)。ただし、多くの銀行では居住許可証の提示が求められるため、短期滞在者は口座開設が難しい場合があります。この点を踏まえた代替手段や、信頼できる現地パートナーとの協力方法も講座で扱われます。
海外送金手続きについては、ベトナムの資本規制と金融法執行の枠組みが説明されます。すべての送金は、ライセンスを持つ銀行を通じた直接投資資本口座を経由する必要があります(*20)。国家銀行の通達が資金の流入と流出を追跡しており、2025年に施行された通達では、送金目的コードと必要書類が標準化されました。
送金処理には、銀行による確認後1週間以内の期間を要します。本国市場への送金には外貨口座の開設が必要です(*21)。
講座では、実際の送金フォームの記入方法、必要書類の準備手順、銀行とのやり取りで使用する英語フレーズまで、実践的な内容が提供されます。
ベトナム現地法人の設立手順(必要書類・期間・注意点)については、こちらで詳しく書いています↓

賃貸募集から確定申告までの運用管理ノウハウ
実務講座では、賃貸収入の送金手続きが4つのステップで教えられます。税務登録、銀行による確認、継続的な税務申告、収入送金の順に進みます(*22)。
実務講座で学べるベトナム不動産の主要手続きと法定期限を整理すると、以下の表のようになります。
| 手続カテゴリ | 具体的な手続内容 | 法定期限 | 提出先・必要書類 | 遵守重要度 |
|---|---|---|---|---|
| 登記手続 | 土地使用権の譲渡登記 | 10営業日以内 | 土地登記局・レッドブック証明書 | ★★★★★ |
| 初回土地登記 | 20営業日以内 | 土地登記局・身分証明書、婚姻証明書 | ★★★★★ | |
| レッドブック証明書の発行 | 3営業日以内 | 土地登記局・申請書 | ★★★★☆ | |
| 電子登記(2024年導入) | 23営業日以内 (従来30日) |
オンライン提出・電子署名 | ★★★★☆ | |
| 税務手続 | 賃貸収入の税務登録 | 完全書類提出後3営業日 | 税務局・賃貸契約書、銀行口座情報 | ★★★★★ |
| 契約ごとの税務申告 | 賃貸開始から10日以内 | 税務局・賃貸契約書コピー | ★★★★★ (罰則対象) |
|
| 年次税務申告 | 毎年1月末まで | 税務局・年間収入報告書 | ★★★★★ (罰則対象) |
|
| 賃貸管理 | 賃貸契約の警察登録 | 賃貸開始から24時間以内 | 地区・区の警察・賃貸契約書、テナント身分証 | ★★★★★ (罰則対象) |
| 海外送金処理 | 銀行確認後1週間以内 | ライセンス銀行・送金目的証明書、税務申告書 | ★★★★☆ | |
| 税制優遇 | 賃貸収入免税枠 | 年間1億VND(約60万円)まで | 適用自動・申告時に控除 | ★★★☆☆ |
出典:Lawnet.vn (2020年12月・2024年12月)、ASL Gate (2024年9月)、Acclime Vietnam (2025年1月)、Global Law Experts (2025年9月)、Global Property Guide (2025年4月)
税務登録の処理は、完全な書類提出から3営業日以内に完了します。賃貸収入の送金を円滑にするため、専用の銀行口座を開設することが推奨されます。
税務申告の知識も重要です。ベトナムでは年間1億VND(約60万円)までの賃貸収入が免税となります(*21)。税務申告の期限は、契約ごとの申告が賃貸開始から10日以内、年次申告が毎年1月末までです(*23)。申告を怠ると罰則が科されるため、期限管理が重要です。
賃貸管理の実務として、賃貸契約の警察への登録が義務付けられています。登録は、賃貸開始から24時間以内に地区または区の警察に行う必要があります(*9)。標準的な賃貸期間は1~2年で、期間中は固定賃料が一般的です。敷金は家賃の2~3か月分が標準です。
講座では、賃貸募集の広告作成、テナント審査の方法、契約書の作成、トラブル発生時の対応まで、運用管理の全体像が学べます。
セミナー選び方の基準|主催者・開催実績・参加費用で見極める

主催者の信頼性を確認する3つの指標
セミナー主催者の信頼性を判断する1つ目の指標は、運営歴と事業実績です。不動産取引の実績件数、運営実績、設立年、上場の有無を確認してください(*24)。
一般的に、10年以上の運営歴を持つ企業は信頼できるとされています(*6)。セミナー開催経験も重要で、100回以上のイベント開催実績がある主催者は、蓄積された専門知識を持つと評価されます。
2つ目の指標は、講師の経歴と専門性です。講師の職歴、保有資格、出版物の有無を調べてください。
過去のセミナーでは、大手不動産会社や銀行の専門家が講師を務めた例があります(*25)。このような実務経験豊富な講師の存在は、セミナーの質を保証する要素です。
3つ目の指標は、透明性と情報開示です。信頼できる主催者は、明確な講師プロフィール、包括的なアジェンダ、総費用の詳細を事前に公開します。
警戒すべきサインとして、非現実的に高い利回り約束、曖昧な説明、契約を急がせる圧力があります。こうした兆候が見られる場合は、参加を見送るべきです。
開催実績と参加者レビューの活用方法
セミナーの開催実績は、質を判断する重要な指標です。過去の参加者数は、そのセミナーの人気と信頼性を示します。
ある不動産投資ネットワークは446件のレビューで平均5つ星の評価を得ており(*26)、参加者から高い価値、実践的な洞察、ネットワーキング機会が評価されています。
参加者レビューを活用する際は、複数のプラットフォームで評価を確認してください。
大規模な投資イベントは113人から4.0の評価を受けており、参加者の質が5点満点中4.5点、イベント形式が4.7点、ネットワーキングが4.0点と評価されています(*27)。レビューで注目すべき点は、情報の質、講師の関与度、ネットワーキングの価値、実践的応用の可能性です。
政府機関が主催するイベントは公的な信頼性があります。
2025年7月のセミナーは無料で、会場30名とオンライン無制限の参加枠があり(*3)、こうした公的イベントは初めての参加者にとって安心できる選択肢です。
過去の参加者数と継続的な開催実績は、セミナーの品質を示す客観的な指標となります。
参加費用と提供内容のバランス評価
セミナーの参加費用は、内容の深さと専門性によって大きく異なります。
無料セミナーは、政府機関が主催するもので、市場概況や基礎知識の提供が中心です(*3)。これらは初心者が全体像を把握するのに適しています。
有料セミナーの価格帯は、内容によって幅があります。
ビジネス団体が主催するセミナーは、65万~80万VND(約3,900~4,800円)の価格設定が一般的で(*5)、2時間程度の専門トピックに焦点を当てます。より専門的な実務トレーニング講座は、260万VND以上(約15,600円以上)となり、5時間から5日間にわたる実践的なプログラムが提供されます。
参考として、海外の不動産投資講座では、2日間のコースが199ポンド(約3万9,800円)、90時間の認定コースが会員価格で1,424.50ポンド(約28万4,900円)、3日間の集中ワークショップが2,997ポンド(約59万9,400円)という価格設定があります(*28)。
費用対効果を評価する際は、1時間あたりのコスト、講師の資格、実践的な内容の有無、フォローアップサポートの有無を確認してください。ベトナムのセミナーは無料または比較的低価格のものが多いため、まず無料セミナーから始めて段階的に専門性の高い有料講座に進むことが賢明です。
オンライン開催と対面開催|日本人投資家に適した参加形式

オンラインセミナーのメリットと効果的な活用法
オンラインセミナーの最大のメリットは、地理的制約がないことです(*29)。
世界中どこからでもインターネット接続があれば参加でき、旅費や宿泊費が不要になります(*30)。専門家は、45分間のウェビナーにはデスクから参加しやすいが、半日の対面イベントには参加しにくいと指摘しています(*31)。この利便性により、忙しい投資家も気軽に情報収集できます。
リアルタイムの双方向機能も重要です。
ライブ投票、質疑応答、チャット機能により、即座にフィードバックを得られます。また、セミナーの録画により、見逃した参加者も後から視聴でき、コンテンツの寿命が延びます。登録フォームを通じて見込み客の情報を収集できるため、主催者にとっても効果的な手段です(*31)。
効果的な活用法として、複数のオンラインセミナーに参加して情報を比較することが推奨されます。
オンライン参加枠が無制限のセミナー(*3)を活用すれば、コストをかけずに多角的な視点を得られます。また、録画を繰り返し視聴することで、重要な数値や手続きの詳細を確認できます。
オンラインセミナーは、初期の情報収集段階で最も効果を発揮します。
対面セミナーのメリットと効果的な活用法
対面セミナーの最大の強みは、深い人間関係の構築です(*31)。
参加者と講師の直接的な交流、質の高いネットワーキング、有機的なつながりの形成が可能になります。対面セミナーでは、オンラインよりも多くの質問が寄せられる傾向があり(*32)、参加者のエンゲージメントが高まります。
講師にとっても、対面形式には利点があります。
参加者の反応を読み取り、それに応じてトレーニングのペースを調整できます(*33)。すべての販売の50%は5回目の接触後に発生するという調査結果があり(*34)、対面での信頼構築が重要であることを示しています。セッション後の休憩時間や終了後の交流でも追加の質問ができ、より深い理解が得られます。
効果的な活用法として、物件を具体的に検討する段階で対面セミナーに参加することが推奨されます。会場参加者には終了後の対面相談機会が提供される場合があり(*3)、個別の状況に応じたアドバイスを受けられます。
また、同じ投資関心を持つ参加者との情報交換は、オンラインでは得られない貴重な機会です。現地の雰囲気を感じ、講師や他の投資家との信頼関係を築くためには、対面形式が最適です。
投資レベル別の最適な参加形式の選び方
投資レベルに応じて、最適なセミナー形式は異なります。
初心者には、まず無料のオンラインセミナーから始めることを推奨します(*29)。地理的に分散した聴衆にリーチでき、録画による復習も可能だからです。政府主催の無料セミナーは、市場の全体像を把握する入門編として最適です(*3)。
中級者で具体的な物件検討段階に入った投資家には、対面セミナーが適しています。深い個人的なつながりを築き、実践的な活動や議論が必要な場面では、対面形式が優れています。デベロッパー説明会のように、実際の物件を見学できる機会は、投資判断に重要な情報を提供します(*13)。
上級者で複雑な取引構造や税務戦略を学びたい投資家には、対面の実務トレーニング講座が最適です。信頼構築と複雑な議論には対面形式が最も効果的です。
ただし、最初はオンラインで市場概要を学び、次に対面でネットワーキングを行い、最後に専門的な実務講座で詳細を習得するという段階的なアプローチが、コストと時間の面で効率的です。
参加前のチェックリスト
ベトナム不動産セミナーに参加する前に、以下の10項目を必ず確認してください。
出典:JETRO貿易投資相談Q&A (2025年7月)、ReferralRock (2024年8月)、LinkedIn Sales Solutions (2023年11月)
これらの項目が明確に公開されていない場合は、参加を見送るか、主催者に直接問い合わせて確認することを推奨します。特に営業対応の方針と参加後のフォロー体制は、セミナー後の満足度を大きく左右するため、必ず事前に確認してください。
FAQ|ベトナム不動産セミナー参加でよくある質問
- ベトナム不動産セミナーは初心者でも参加できる?
-
はい、多くのベトナム不動産セミナーは初心者でも参加可能です。
初心者向けセミナーでは、市場の基礎知識、法的枠組み、リスク評価などの基礎的な内容が提供されます。政府主催セミナーは無料で、前提知識を必要としない入門的な内容です。まず無料の概要セミナーに参加して全体像を理解し、その後で専門的な有料講座に進むことが推奨されます。
- 無料セミナーと有料セミナーの違いは何?
-
無料セミナーは市場概況や物件紹介が中心で、リード獲得を目的としています。
政府主催の無料セミナーは2時間程度で、ベトナム経済の基礎情報を提供します。一方、有料セミナーは65万~80万VND(約3,900~4,800円)から260万VND以上(約15,600円以上)の価格帯で、詳細な戦略、事例研究、実践的な演習、個別コーチングを含みます。有料講座では実際の契約書サンプルや実務フォームを使った実践トレーニングが受けられます。
- セミナー参加後の営業はしつこい?
-
信頼できる主催者は、関係構築を重視した適切なフォローアップを行います。
業界のベストプラクティスでは、8週間にわたり8回の接触を行う方法が推奨されていますが、各接触で価値を提供し、単なる営業ではない内容を心がけます。販売の50%は5回目の接触後に発生するため、適度なフォローは正常です。ただし、非現実的な約束や契約を急がせる圧力は警戒すべきサインです。参加前に主催者の評判を確認し、過去の参加者レビューで営業対応について調べることが重要です。
まとめ|信頼できるセミナー内容が投資成功の第一歩
ベトナム不動産セミナーは、日本人投資家が市場を理解し、リスクを把握するための重要な情報源です。2024年11月には100社以上の日本企業が参加するセミナーが開催され、2023年には180の企業と投資家がワークショップに集まりました。
ベトナムの不動産市場は300億ドル(約4兆5,000億円)の規模で、住宅市場は年平均11.55%で成長しています。
セミナー選びでは、主催者の信頼性、開催実績、参加費用のバランスを確認してください。無料の政府主催セミナーから始め、段階的に有料の専門講座へ進むことが賢明です。初心者はオンライン形式で情報収集を行い、具体的な投資段階では対面セミナーでネットワーキングと深い学習を行うことを推奨します。
信頼できるセミナー内容を見極めることが、ベトナム不動産投資成功の第一歩です。
▶︎ ベトナム不動産投資の「賃貸利回り戦略・エリア別収益性・空室リスク対策」について、もっと詳しく知りたい方はこちらもどうぞ

-
出典元
- *1 VnExpress:「Japanese investors eye Vietnam at investment seminar (November 2024)」「Housing developers resort to livestreaming to sell (July 2025)」
- *2 VietnamPlus:「Japanese investors highly appreciate Vietnamese property market (March 2023)」
- *3 JETRO:「ベトナム投資促進セミナー (July 2025)」
- *4 VietnamNet:「Vietnam real estate market most attractive in Southeast Asia (April 2019)」「Rental yield crisis: soaring apartment prices crush investor profits (December 2025)」
- *5 AmCham Vietnam:「Real estate seminar pricing (September 2019)」
- *6 INA Group:「Choosing the Best Real Estate Investment Seminar for 30-50s Beginners (May 2025)」「Choosing the Right Seminar for Single-Building Apartment Investment (April 2025)」
- *7 IMARC Group:「Vietnam Real Estate Market Size, Share and Outlook (December 2025)」
- *8 Mordor Intelligence:「Vietnam Residential Real Estate Market Size and Share (January 2026)」
- *9 Global Property Guide:「Vietnam’s Residential Property Market Analysis 2025 (July 2025)」「Vietnam Rental Laws: Pro-landlord, Neutral or Pro-tenant? (April 2025)」
- *10 Bamboo Routes:「18 statistics for the Vietnam real estate market in 2025 (January 2024)」
- *11 Capstone72:「Vietnam Real Estate Market Analysis (December 2025)」
- *12 Viet Tonkin Consulting:「Vietnam Real Estate Market Overview (November 2025)」
- *13 VietnamNews:「Green Skyline kick-off event (December 2025)」
- *14 Salesforce:「What are Sales Presentations, and How Are They Created? (December 2024)」
- *15 ANT Lawyers:「Buy an Apartment in Vietnam: Legal Insights for Foreigners (December 2025)」
- *16 Lawnet.vn:「Vietnam: Guidelines for procedure of notarization of real estate purchase contracts (December 2020)」「Time limit for procedures of registering land use changes (December 2024)」
- *17 StudoCu:「Real Estate Deposit Contract Checklist: Key Clauses & Recommendations (August 2025)」
- *18 ASL Gate:「Introduction of Electronic Land Registration in Vietnam: Key Changes Under Decree 101 (September 2024)」
- *19 Vietnam-real.estate:「Opening accounts and transferring money for Vietnam property (January 2024)」
- *20 ASEAN Briefing:「Profit Repatriation in Vietnam: Key Strategies for Investors (September 2025)」
- *21 Vietnam Briefing:「Remitting Profits in Vietnam: A Step by Step Guide」「Tax Obligations for Property Owners in Vietnam (November 2024)」
- *22 Acclime Vietnam:「4 steps for remitting rental income abroad (January 2025)」
- *23 Global Law Experts:「Vietnam Real Estate Tax Guide For Foreign Investors (September 2025)」
- *24 NZREC:「Red Flags To Watch For When Choosing Real Estate Seminars (May 2025)」
- *25 VietnamGroove YouTube:「セミナー: ベトナム不動産投資の機会と投資方法 (December 2024)」
- *26 Trustpilot:「Property investors network Reviews 446 (August 2025)」
- *27 10times:「Reviews on The Property Investor Show, London, UK (October 2024)」
- *28 MPA Mag:「7 Real estate investing courses property investors can learn from (February 2025)」
- *29 Zoho:「Webinars vs. Seminars: Key differences & benefits (December 2025)」
- *30 RingCentral:「Virtual events vs. in-person events: Which is right for your business? (March 2025)」
- *31 Different Creative:「Webinars vs. In-Person Events: Which is Best? (February 2025)」
- *32 Springer Nature:「Virtual versus in-person seminars (April 2024)」
- *33 LinkedIn:「3 Reasons Why In-Person Workshops Are More Effective Than Online Training (April 2023)」
- *34 REDX:「7 Best Follow Up Strategies in Real Estate (May 2025)」
- *35 Kixie:「How To Follow Up On Real Estate Leads (July 2024)」




