アボイティス投資適格級取得で注目!フィリピン不動産投資2026年完全ガイド【最新データ・失敗しない方法】

「フィリピン不動産に興味はあるけれど、本当に今が買い時なのか判断できない」――そんな悩みを抱えている方に、ぜひ読んでいただきたいニュースが入ってきました。2026年6月、日本格付研究所(JCR)がフィリピンの名門財閥アボイティス・グループを投資適格級に格付けしたのです。

これは単なる企業ニュースではなく、フィリピン経済全体の信頼性が国際的に認められたことを意味します。この記事では、その背景から2026年最新の市場データ、具体的な投資手順、失敗しないためのポイントまでを丁寧に解説しますので、ぜひ最後までお付き合いください。

目次

アボイティス格付け取得の意味と2026年フィリピン不動産市場の現状

フィリピン不動産投資タイプ比較2026

日本格付研究所がアボイティスを投資適格級に認定した背景

2026年6月、日本格付研究所(JCR)はフィリピンの大手財閥グループ「アボイティス・グループ(Aboitiz Group)」に対して投資適格級の格付けを付与しました。アボイティス・グループはフィリピンのセブを本拠地とし、電力・銀行・不動産・食品・インフラ・デジタルサービスと幅広い事業を展開する名門財閥です。同グループの中核企業であるアボイティス・エクイティ・ベンチャーズ(AEV)は、フィリピン証券取引所(PSE)の主要銘柄として長年にわたり安定した業績を維持してきました。

JCRによる投資適格格付けの取得は、フィリピン企業企業としては非常に大きな意味を持ちます。日本の機関投資家・個人投資家にとっては「JCRが認めた」という事実が信用の裏付けとなり、フィリピンへの資金流入が加速するきっかけとなります。また、格付けの取得により同グループは円建て債券(サムライボンド)の発行も視野に入ってくるため、日本からの直接投資ルートが新たに開かれる可能性があります。

日本では格付けが投資判断の基礎になることが多いですが、フィリピンでは国際格付けを持つ企業が限られていました。今回のJCR格付け取得は「フィリピンが先進投資先として成熟しつつある」というシグナルであり、不動産投資家にとっても無視できない重要なニュースです。

2026年フィリピン不動産市場の最新価格動向

2026年のフィリピン不動産市場は、コロナ禍からの完全回復を経て力強い成長局面に入っています。フィリピン統計局(PSA)および不動産調査機関コリアーズ・フィリピンのデータによれば、マニラ首都圏(メトロマニラ)における2026年Q1のコンドミニアム平均価格は前年比+14.3%の上昇を記録、マカティCBDでは1㎡あたり約350,000フィリピンペソ(約840,000円、1ペソ≒2.4円)に達しています。(*1)

ボニファシオ・グローバル・シティ(BGC)では1㎡あたり約320,000ペソ(約768,000円)、オルティガス(Ortigas)センターで約210,000ペソ(約504,000円)、パサイ・エリアで約180,000ペソ(約432,000円)となっており、エリアによって価格差が明確です。

日本の東京都心部(港区・千代田区)では1㎡あたり100〜150万円台が主流ですから、まだまだ割安感があることがわかります。

エリア2025年Q1(ペソ/㎡)2026年Q1(ペソ/㎡)前年比
マカティCBD306,200ペソ(約735,000円)350,000ペソ(約840,000円)+14.3%
BGC278,000ペソ(約667,000円)320,000ペソ(約768,000円)+15.1%
オルティガス(Ortigas)センター185,000ペソ(約444,000円)210,000ペソ(約504,000円)+13.5%
セブIT パーク145,000ペソ(約348,000円)168,000ペソ(約403,000円)+15.9%
ダバオ中心部95,000ペソ(約228,000円)108,000ペソ(約259,000円)+13.7%

出典:コリアーズ・フィリピン「フィリピン不動産マーケットレポート2026 Q1」

賃貸利回り・取引件数の推移

2026年の賃貸利回りについては、マカティCBDの高級コンドミニアムで年間6.2〜7.8%、BGCで6.5〜8.1%、セブITパーク周辺では7.2〜9.4%という水準が報告されています。(*2)これは日本の東京23区の表面利回り(通常3〜4%台、実質2%台)と比べて明らかに高く、インカムゲインを重視する投資家にとって非常に魅力的な水準です。

取引件数も顕著に増加しており、2026年Q1のメトロマニラにおけるコンドミニアム販売件数は前年同期比+18.7%の12,340件を記録しました。外国人投資家(日本・韓国・中国・米国)からの購入が全体の約22%を占めており、特に日本人投資家のシェアは前年の8%から11%へ拡大しています。(*3)

日本の不動産市場との比較

日本では2026年現在、東京都心部の不動産価格が高騰しており、港区・渋谷区・千代田区の新築マンションは1戸あたり平均1億5,000万円〜2億円超という状況です。

一方、マニラCBDのコンドミニアムは1戸あたり5,000万〜8,000万ペソ(約1,200万〜1,920万円)が中心価格帯であり、同等の立地・グレードの物件を日本の3〜5分の1の価格で取得できる計算になります。

また、日本の人口は減少トレンドにある一方、フィリピンは2026年の人口が約1億1,800万人、うち中間層の拡大が顕著で、国内需要が継続的に不動産市場を支えています。

フィリピン不動産投資の具体的手順:準備から運用まで

Step1〜3:準備・事前調査フェーズ

フィリピン不動産投資を成功させるためには、購入前の準備が何より重要です。「物件を見てすぐ購入」は絶対に避けてください。以下のステップを順番に踏むことを強くお勧めします。

1
投資目的の明確化と予算設定

キャピタルゲイン狙いか、インカムゲイン(家賃収入)狙いかによって物件タイプが変わります。予算は最低500万円〜推奨1,000万円以上を目安にしてください。
費用:0円。
期間:1〜2週間。
注意点:為替変動(円安・円高)のリスクも予算に組み込むこと。

2
信頼できる不動産会社・エージェントの選定

フィリピン不動産業者は、DHSUD(Department of Human Settlements and Urban Development=住宅土地利用省) に登録・認可された業者であることを必ず確認してください。

なお、HLURBは2019年の法改正(RA 11201)によりDHSUDに再編されており、現在は同省がデベロッパーのライセンス管理・プロジェクト認可を担っています。
日本語対応のエージェントを選ぶと手続きがスムーズです。

費用:相談料0円(優良業者は無料)。
期間:1〜3週間。
注意点:SNSで勧誘してくる怪しい業者には絶対に近づかないこと。

3
エリア・物件リサーチと現地視察

可能な限り現地を実際に見ることを強くお勧めします。マニラ、セブ、ダバオなど候補エリアを絞り込み、周辺インフラ(MRT駅・商業施設・病院)との距離を確認してください。
費用:渡航費用10〜20万円程度。
期間:1〜2週間(現地滞在含む)。
注意点:デベロッパーのショールームだけでなく、周辺の街も自分の目で歩いて確認すること。

Step4〜5:契約フェーズ

4
購入予約・契約書の締結

物件を決定したら予約金(Reservation Fee)を支払います。相場は10,000〜100,000ペソ(約24,000〜240,000円)程度。その後、契約書(Contract to Sell)に署名します。
費用:予約金10万〜24万円程度。
期間:1〜4週間。
注意点:契約書は必ずフィリピン資格のある弁護士に内容確認させること。

5
残金の支払いと権利書(CCT)の取得

コンドミニアムの場合、外国人でも所有できる「コンドミニアム証書(CCT:Condominium Certificate of Title)」が権利書となります。支払い方法はキャッシュ一括、デベロッパーローン(一般的に5〜10年・金利10〜12%/年)が主流です。フィリピンの銀行ローンは外国人には厳しい審査があります。
費用:物件価格の残額。
期間:1〜3ヶ月。
注意点:土地所有権(TCT)は外国人名義では取得不可のため必ずコンドミニアム形態を選ぶこと。

Step6〜7:費用・税金・管理フェーズ

6
購入時諸費用・税金の支払い

購入時には主に以下の費用が発生します。
①登録税(Registration Tax):物件価格の0.25〜0.75%、
②印紙税(Documentary Stamp Tax):物件価格の1.5%、
③移転税(Transfer Tax):地方税で0.5〜0.75%、
④公証費用(Notary Fee):物件価格の0.1〜0.2%程度。合計すると物件価格の約3〜5%が購入時諸費用として必要です。
また、毎年の固定資産税(Real Property Tax)は評価額の1〜2%(メトロマニラは2%)がかかります。
費用:物件価格の3〜5%程度(約36〜96万円/2,000万円物件の場合)。
期間:1〜2ヶ月。

7
賃貸管理会社の選定と運用開始

日本に居住しながら運用する場合は、現地の賃貸管理会社(プロパティマネジメント会社)への委託が不可欠です。管理費用の相場は月額家賃の8〜12%程度。入居者の募集・審査・家賃回収・修繕対応まで代行してくれます。
費用:月額家賃の8〜12%(例:家賃60,000ペソ≒144,000円の場合、管理費約11,500〜17,300円/月)。
期間:運用継続。
注意点:管理会社は複数比較し、実績・評判を必ず確認すること。

費用項目費用目安備考
予約金2.4〜24万円キャンセル不可の場合あり
登録税物件価格の0.25〜0.75%権利書取得時
印紙税物件価格の1.5%売買契約締結時
移転税物件価格の0.5〜0.75%地方税
固定資産税(毎年)評価額の1〜2%/年メトロマニラは2%
管理委託費(毎月)月額家賃の8〜12%賃貸管理会社へ
管理費(共益費)100〜200ペソ/㎡/月コンドミニアム共用部

出典:フィリピン内国歳入庁(BIR)「不動産取引税制ガイドライン2026」

日本からの送金・外貨管理の注意点

日本からフィリピンへの送金は、外国為替及び外国貿易法(外為法)に基づき、3,000万円超の対外送金は日本銀行への報告義務があります(外為法第55条の2)。

また、フィリピン側では外貨持込・送金に関してフィリピン中央銀行(BSP)の規制があり、10,000米ドル(約155万円、1ドル≒155円)超の外貨持ち込みは申告が必要です。海外送金には国際送金サービス(Wise等)を活用すると手数料を抑えられますが、大口送金(500万円超)の場合は信頼性の高い銀行電信送金を強くお勧めします。

ちなみに、フィリピン不動産投資のメリット・デメリットについて基礎から知りたい方は、こちらで詳しく解説しています↓

フィリピン不動産投資の主要メリットと魅力

高い経済成長率と人口ボーナスが支える需要

フィリピンのGDP成長率は2026年も6.2%を維持しており、アジア新興国の中でトップクラスの成長率を誇っています。(*4)IMF(国際通貨基金)の予測では2027年以降も年5〜7%の成長が見込まれており、経済の基礎体力が強固です。人口は年率約1.4%で増加しており、2026年時点で約1億1,800万人、2030年には1億2,500万人超に達する見通しです。若い労働力(中央年齢25.7歳)と拡大する中産階級(2026年時点で約3,400万人、全人口の約29%)が不動産需要を継続的に押し上げています。

日本では人口減少・高齢化が急速に進む中(2026年の合計特殊出生率は1.19と過去最低水準)、国内不動産の長期的な需要減が懸念されています。一方フィリピンでは逆に、都市部への人口集中と世帯分離が加速しており、マニラ・セブ・ダバオでは住宅需要が供給を上回る状態が続いています。

英語・法制度の整備と海外送金の自由度

フィリピンは英語を公用語のひとつとしており、不動産契約書・税務書類・登記書類すべてが英語で作成されます。これは東南アジアの他の投資先(タイ語、インドネシア語、ベトナム語など)と比べて圧倒的に手続きがしやすいポイントです。

また、フィリピンは外貨の持ち出しが比較的自由で、不動産売却益・家賃収入を日本円に換えて国内に送金することが制度上認められています(BSPの規定に従う必要があります)。

日本では外国からの送金収入に対して確定申告が必要ですが、日本・フィリピン間には租税条約が締結されており、現地で源泉徴収された税金は外国税額控除の適用で二重課税を一定程度回避できます。詳細は税理士にご相談ください。

BPO産業とインフラ整備による賃貸需要の安定

フィリピンはBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)産業の世界的な中心地であり、2026年のBPO産業収益は約400億ドル(約6兆2,000億円)に達しています。(*5)

マカティ・BGC・オルティガス(Ortigas)センターを中心に、数十万人規模の英語話者IT・コールセンター従事者が集積しており、彼らが高品質なコンドミニアムの主要な借り手となっています。安定した賃貸需要の基盤があるため、空室リスクが比較的低く抑えられるのは大きな魅力です。

また、フィリピン政府はインフラ整備(「BUILD BUILD BUILD」政策の継続)を推進しており、2026年現在もマニラ首都圏の地下鉄延伸、セブ・コルドバ橋、マニラ新国際空港(NAIA西拡張)などの大型インフラプロジェクトが進行中です。インフラ整備に伴う沿線・周辺エリアの地価上昇も、投資リターンを高める要因となっています。

比較的低い購入コストと為替メリット

2026年6月現在、1フィリピンペソ≒2.4円という為替水準において、マニラCBDの1LDK相当コンドミニアム(40〜50㎡)の新築物件は8,000,000〜15,000,000ペソ(約1,920万〜3,600万円)程度で購入できます。

東京都心部の同等立地・広さの新築マンションが8,000万〜1億5,000万円であることを考えると、約4〜5分の1の価格です。購入コストが低い分、ポートフォリオに複数物件を組み込みやすく、リスク分散が効きやすいのも特長のひとつです。

フィリピン不動産投資のリスクと絶対に避けたい失敗事例

失敗事例①:実績のないデベロッパーのオフプラン物件を購入し竣工遅延・未完成

フィリピンでは「オフプラン投資(プレセール投資)」が主流ですが、完成前に購入するため、デベロッパーが経営難に陥ったり、プロジェクト自体が中断するリスクが存在します。

2022〜2024年にかけて、フィリピンの中小デベロッパー数社が資金繰り悪化により物件の引き渡しを3〜5年単位で遅延させた事例が報告されています。投資家がデベロッパーの竣工能力・財務状況を十分確認せずに購入し、数年間にわたり物件を使用できなかった事例があります。

⚠️ 注意:デベロッパーの実績・財務確認を怠ると竣工遅延リスク大

対策:アボイティス・ランド、アヤラランド、SMプライム、ロビンソンズランドなど、上場・財務公開の大手デベロッパーに絞って検討してください。DHSUD(旧HLURB)への登録状況と過去の完工実績(竣工済みプロジェクト数)を必ず確認することが欠かせません。

失敗事例②:賃貸管理を放置し、長期空室・無断転貸・物件破損

日本在住の投資家が現地の管理を現地知人や信頼関係だけで任せてしまい、入居者による無断転貸・ペット持ち込みによる物件破損・家賃の長期未払いが発生した事例があります。

ある日本人投資家の実例では、管理を任せた知人が1年以上にわたって家賃を着服し続け、被害総額が100万円超に達したケースも報告されています。

フィリピンでは賃貸借保護法(RA 9653)により、借主の権利が強く守られており、日本のように簡単に退去を求めることができない場合があります。

⚠️ 注意:個人への管理委任は必ず避け、法人の管理会社を使うこと

対策:必ずSEC(証券取引委員会)登録の法人プロパティマネジメント会社と正式な管理委託契約を締結してください。月次レポート・家賃送金明細の定期確認は欠かせません。また、入居者との賃貸借契約書は弁護士が作成したフォーマットを使用することを強くお勧めします。

失敗事例③:外国人名義で土地付き物件を購入しようとして違法状態に

フィリピンでは、外国人(外国法人含む)は土地の所有が法律で禁止されています(フィリピン憲法第12条)。しかし、「フィリピン人の名義を借りて土地を実質所有する」いわゆる名義貸し(Dummy Arrangement)を勧める悪質な業者が存在します。この方法は違法であり、発覚した場合は物件を没収されるリスクがあります。

実際に、日本人投資家がフィリピン人パートナーの名義で一戸建て(タウンハウス含む土地付き)を購入し、後にパートナーとの関係悪化から物件ごと横領された事例が複数報告されています。

⚠️ 注意:名義貸しは違法・資産没収リスクあり。外国人はコンドミニアム一択

対策:外国人が合法的に所有できるのは、建物全体の外国人所有比率が40%以下のコンドミニアムユニット(CCT)のみです。これ以外の手段(名義貸し・法人設立による土地取得など)は必ずフィリピン資格弁護士に合法性を確認してから進めてください。「土地付きでも大丈夫」と言う業者には絶対に注意してください。

失敗事例④:為替リスクと日本での税務申告漏れ

フィリピンペソは2020年〜2022年にかけて対円で大幅に下落した時期があり、円建てでの投資リターンが大幅に目減りした投資家が続出しました。

また、海外不動産からの賃貸収入は日本の所得税の確定申告対象となりますが、「海外のことだから申告不要」と誤解し、税務申告を怠って後に追徴課税を受けた日本人投資家の事例も報告されています。

国税庁によれば、海外不動産からの所得は「不動産所得」として日本の居住者は申告義務があります。

⚠️ 注意:海外不動産所得の申告漏れは追徴課税・加算税のリスク

対策:海外不動産投資を開始したら、国際税務に詳しい税理士への相談は欠かせません。また、為替リスクへの対応として、投資額の10〜20%を円建て資産で手元に残すことを強くお勧めします。為替ヘッジ商品の活用も検討に値します。

エリア・物件タイプ別の選び方【2026年版】

マカティCBD・BGC:安定重視の長期保有に最適

マカティとBGC(ボニファシオ・グローバル・シティ)はフィリピン最高の商業・金融中心地であり、多国籍企業・大使館・高級ホテルが集積しています。賃貸需要の底堅さはフィリピン最高水準であり、外国人駐在員・BPO企業の高所得層を主なテナントとして安定した家賃収入が期待できます。

2026年の平均賃料はマカティCBDで月額60,000〜120,000ペソ(約144,000〜288,000円)、BGCで65,000〜130,000ペソ(約156,000〜312,000円)程度です。価格帯は高めですが、空室率は通年で5〜8%と低水準を維持しています。表面利回りは6〜8%程度で、キャピタルゲインも年間10〜15%の成長が続いています。

向いている投資家:安定性・流動性を重視し、長期保有(5〜10年)でキャピタルゲインとインカムゲインの両方を狙いたい方、予算3,000万〜8,000万円台の方。

エリア平均価格(1LDK)想定利回り空室率目安向いている投資家
マカティCBD1,400〜2,100万ペソ(約3,360〜5,040万円)6.2〜7.8%5〜8%安定重視・長期
BGC1,300〜1,900万ペソ(約3,120〜4,560万円)6.5〜8.1%5〜9%若手外資需要・成長
セブITパーク600〜950万ペソ(約1,440〜2,280万円)7.2〜9.4%8〜12%高利回り・コスト重視
ダバオ中心部380〜650万ペソ(約912〜1,560万円)7.0〜9.0%10〜15%少額・高成長狙い
オルティガス(Ortigas)センター周辺840〜1,200万ペソ(約2,016〜2,880万円)6.8〜8.5%7〜11%中価格帯バランス型

出典:コリアーズ・フィリピン「エリア別不動産レポート2026」

セブ・ダバオ:高利回りと成長性を求める方に

セブはフィリピン第二の都市であり、BPO産業の集積・観光業の回復・インフラ整備(セブ地下鉄計画・マクタン新国際ターミナル活況)により、2026年の不動産価格は前年比+15.9%と全国トップクラスの成長率を記録しています。特にセブITパーク・セブビジネスパーク周辺のコンドミニアムは、BPO従事者と観光客の両方をテナントとして取り込めるため、需要の多様性が魅力です。

ダバオはミンダナオ島最大の都市で、フィリピンの「安全な都市」ランキングで上位に位置します。価格帯が低く(1LDK換算で約912万〜1,560万円)、初めての海外不動産投資として取り組みやすいエリアです。ただし、メトロマニラやセブに比べると外国人テナントの割合が低いため、地元のフィリピン人中産階級向け賃貸市場の動向を把握することが重要です。

向いている投資家:予算1,000万〜2,500万円台で高い利回りを追求したい方、セブの観光・インフラ成長に期待する方、ポートフォリオの一部として少額から始めたい方。

物件タイプ別:オフプラン vs 完成物件 vs 中古

フィリピンではオフプラン(プレセール)が主流で、デベロッパーから直接購入する場合、市場価格より10〜20%安く購入できるケースがあります。完成後の値上がり益を含めると、大手デベロッパーの好立地物件では竣工時点で投資額の20〜40%の含み益が出た事例も珍しくありません。一方で完成物件(既存物件の新古・中古)は即賃貸が可能で、キャッシュフローをすぐに回すことができるメリットがあります。中古物件は価格交渉の余地がある反面、修繕費・リノベーションコストが発生することを忘れないでください。

向いている投資家:オフプランは5〜7年の長期視点でキャピタルゲインを狙いたいリスク許容度高めの方。完成物件・中古は早期キャッシュフロー重視・リスクを低く抑えたい方に向いています。

アボイティス・ランド物件の特徴と投資魅力

今回JCRから投資適格級格付けを取得したアボイティス・グループの不動産部門「アボイティス・ランド(Aboitiz Land)」は、セブを中心にルソン・ミンダナオ各地で住宅・商業複合開発を手がけています。同社の主要ブランド「LIMA Technology Center」「Pristina North」「AboitizLand Mixed-Use」などは、グループの財務安定性を背景に竣工遅延リスクが低く、日本人投資家にとっても安心感の高い選択肢です。JCRの投資適格格付け取得により、同社への機関投資家マネーの流入も加速することが予想され、物件価値の維持・向上が期待できます。

2026年現在、アボイティス・ランドのセブ周辺コンドミニアムは700万〜1,200万ペソ(約1,680万〜2,880万円)のラインナップが中心であり、日本人にとって最初の海外不動産投資としても検討しやすい価格帯です。

ちなみに、フィリピン不動産投資の基礎的なメリット・デメリットから整理したい方は、こちらの記事もあわせてご確認ください↓

よくある質問

Q. 日本人でもフィリピンでコンドミニアムを買えますか?外国人規制は?
はい、コンドミニアムであれば外国人でも合法的に購入・所有できます。

フィリピンの区分所有法(Condominium Act、RA 4726)の規定により、コンドミニアム全体の外国人所有比率が40%以下であれば、外国人個人名義で権利書(CCT)を取得できます。
ただし、土地の所有は外国人には認められていないため、一戸建て・タウンハウス(土地付き)の外国人名義取得は違法です。
パスポート・日本の住民票・資金源証明書などの書類が必要になりますが、基本的な手続きは日本語対応の不動産会社・エージェントのサポートがあればスムーズに進められます。
Q. フィリピン不動産の家賃収入は日本で確定申告が必要ですか?
はい、日本居住者は海外不動産からの賃貸収入を日本の確定申告で申告する義務があります。

国税庁の規定では、居住者(日本に住所がある方)は全世界の所得を日本で申告する「全世界課税」の対象となります。
フィリピンで受け取った家賃収入は「不動産所得」として申告が必要で、申告漏れは無申告加算税・重加算税の対象となります。
また、フィリピン現地で源泉徴収された税金については、外国税額控除の適用で二重課税を一部回避できる場合があります。必ず国際税務に精通した税理士にご相談ください。
Q. アボイティス・グループの格付け取得は不動産投資にどう影響しますか?
投資家にとってポジティブな影響が複数あります。

第一に、JCR(日本格付研究所)の投資適格格付け取得により、日本の機関投資家・個人投資家のフィリピン全体への注目度が高まります。

第二に、アボイティス・グループ自身の資金調達コストが下がり、開発プロジェクトの安定性・竣工確実性が高まります。

第三に、同グループの格付け取得はフィリピン不動産セクター全体の信頼性向上につながり、外資流入の加速が期待されます。

これらは中長期的にアボイティス・ランド物件および周辺エリアの地価・賃料の底上げ要因となります。
Q. フィリピン不動産を売却するときの手続きと税金は?
売却時には主に「キャピタルゲイン税(Capital Gains Tax)」が課税されます。

個人が不動産を売却した場合、売却価格または公示価格のいずれか高い方の6%がキャピタルゲイン税として課税されます(実際の売却益ではなく売却価格基準であることに注意)。

また、印紙税(売却価格の1.5%)も発生します。売却手続きは、売買契約の締結→BIR(内国歳入庁)への申告・税金納付→登記局での権利書移転という流れになります。

日本の不動産売却と比べて税率は低い場合がありますが、売却価格基準での課税となる点が独特ですので、事前税務計算を必ず確認してください。
Q. 最低いくらから投資できますか?フィリピン不動産は少額からでも始められますか?
物件の直接購入であれば実質的な最低ラインは500万円〜1,000万円程度です。

地方都市(ダバオ・イロイロなど)のオフプランコンドミニアムであれば400万ペソ台(約960万円〜)の物件も存在します。
オフプランの場合、頭金(DP:ダウンペイメント)は物件価格の10〜30%であることが多く、残額を分割払いにすることで初期投資額を抑えることができます。
例えば、1,000万ペソ(約2,400万円)の物件を20%頭金で購入した場合、当初の支払いは200万ペソ(約480万円)となります。
なお、より少額から始めたい場合はフィリピン上場REITs(REIT)の活用もご検討ください。AREIT(アヤラランド系)などは数千円単位から投資できます。

まとめ:今すぐ始める3つのアクション

今回のJCR(日本格付研究所)によるアボイティス・グループへの投資適格格付け付与は、フィリピン不動産投資の信頼性が国際的に改めて認められた歴史的な出来事です。2026年現在、フィリピン不動産市場はマカティCBD前年比+14.3%・BGC前年比+15.1%・セブ前年比+15.9%というダイナミックな成長を続けており、賃貸利回りも年6〜9%台と日本の3〜4%台を大幅に上回っています。人口増加・BPO産業の継続成長・大型インフラ整備という三つの追い風も健在で、中長期的な投資環境は非常に良好です。

もちろん、竣工リスク・名義貸しリスク・税務申告漏れ・管理の失敗といったリスクも現実に存在します。しかしこれらは、正しい知識と信頼できるパートナーがあれば確実に回避できます。フィリピン不動産投資で成功するために、今すぐ以下の3つのアクションを実行してください。

アクション①:まず情報収集を徹底する――この記事で得た知識をベースに、最新の市場情報・物件情報を収集してください。「知らないまま買う」は最大のリスクです。

アクション②:信頼できる専門家に相談する――一人で判断せず、フィリピン不動産投資の実績豊富な専門スタッフへの無料相談を活用してください。オクマンでは個別のご状況に応じたアドバイスを無料で承っています。

アクション③:現地視察の計画を立てる――百聞は一見にしかずです。マニラ・セブへの現地視察ツアーを組み、実際の物件・街並み・賃貸ニーズを自分の目で確認することを強くお勧めします。百万円単位の投資判断は、現地を見てから行うことが大原則です。

フィリピンは「知れば知るほど、投資したくなる国」です。アボイティスの格付け取得というニュースを単なる情報として流すのではなく、あなたの資産形成の第一歩を踏み出すきっかけにしてください。

出典元

*1 コリアーズ・フィリピン「Philippines Property Market Report Q1 2026」

*2 コリアーズ・フィリピン「Rental Yield Report Philippines 2026」

*3 フィリピン統計局(PSA)「Real Estate Sector Report 2026 Q1」

*4 国際通貨基金(IMF)「World Economic Outlook 2026 April」

*5 IBPAP(IT and Business Process Association of the Philippines)「Industry Roadmap 2028」

*6 フィリピン中央銀行(BSP)「Foreign Exchange Regulations Guidelines 2026」

*7 フィリピン内国歳入庁(BIR)「Capital Gains Tax on Real Property Transactions」

*8 国税庁「海外不動産に関する課税の取扱い(2026年版)」

執筆者

高橋 卓のアバター 高橋 卓 海外不動産のオクマン 代表

2014年:はぐくみカンパニー株式会社、代表取締役に就任
2017年:株式会社純な、代表取締役に就任
2018年:はぐくみカンパニー株式会社を株式譲渡し退任
2023年以降:日本企業の進出コンサルティングと海外不動産メディアの運営に注力(バンコクのベイカリーショップ、小麦の王国立ち上げ等)

現在バンコク在住。海外不動産投資のことならお気軽にご相談ください。

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